『海』 梶川宏三

 時々ふらりと立ち寄る表町2階のギャラリー、思いもかけない新しい出会いがあるものです。この日もそうでした。さすがに5歳から筆を持ったという氏の書は、若くして20数年の安心感と風格を備えていました。書いた数の見る人へ及ぼす影響をも悟ったかのように苦悩する氏の作品は、20代の代表作にでもなろうかというこの作品と、おそるおそる外界へ踏み出そうというためらいとに別れているように私には見えましたが、ぜひ応援したい岡山の若手作家のひとりです。 ご自分のホームページもお持ちでした。

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