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尾上太一
岡山市の”テトラヘドロン”でおめにかかりました。北前船の記憶ということで、ずっと日本海岸の文化を追っかけておられます。礼文から小樽、山形、福井、島根と懐かしい風景がしっかりした構図でとらえられています。最後がなんと倉敷市玉島、商家の倉。ちょっと不思議に思って聞いてみました。「これ、実は私の家なんです。元肥料問屋で、北前船で鮭の身の肥料がたくさん運ばれてきていたと聞いています。」
 このひとの作品、実はご自身の生まれにしっかり立脚したものだったのです。どうりですべての写真にどっしりと落ち着いたものを感じたわけです。私がここへ取り上げたくなったわけですね。(2002.8)


 北海道礼文島から利尻富士

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