最終書換日:2000/3/31

花も嵐も、ラーメン物語、その13

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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

繊維問屋街の横には細麺のラーメン屋さん

   岡山市の東部、旧二号線野田交差点から南へ下がったところにあるのが「岡山県卸センター」です。昭和38年といいますからもう37年も前になりますが、各地の繊維問屋さんたちを集めてつくられたといいます。時々ファッションショーなどが開かれたりします。私の親戚にもこの中にお勤めの方がおられまして、「家族デー」などで以前には何回か行った記憶もあるのです。
 その前、中国銀行の筋をすぐ東に入ったところに、美味しいラーメン屋さんがあるというので行ってまいりました。名前は「一喜(いっき)」。ガソリンスタンドの裏手の少し奥まったところでした。まだ新しそうです。
 カウンターのみ11席でしょうか。なんだか別室もありそうです?。ラーメン450円と、岡山では安いほうです。そのためかどうか、「定食メニュー」がめだちます。「一喜ラーメン(辛子高菜もやし入り)600円」なんてのもあります。
 あっさり醤油味のラーメンでした。透明なスープで少し脂は浮いていますが、醤油の色が濃く黒っぽく見えます。以前にラーメン学会の会員の方が「”だて”の味がすきということでした」といわれていたのを思い出しました。この黒っぽさはなるほど「だて」ににています。麺は極細とも言っていいような細麺です。さすが繊維街の横だからでしょうか?。でもしっかりしこしこと美味しいです。チャーシューなどもそこそこ美味しく、けっこう満足してしまいました。(2000、2)
休:日、祝   営業:11:00〜20:00

沖縄ラーメンの店の醤油ラーメン

   「沖縄ラーメン」の店があるというのを聞いたのはもうだいぶ前のことです。水島だというので、足がなかなか向かなかったのですが、今日行ってみました。
 水島サティーというスーパーの少し南、ミズケンとパチンコ屋の間にありました。もうかなり年期の入った店のようです。「沖縄ラーメン、石垣屋」という看板がみえます。
 席は10数席でしょうか、カウンターと奥に座敷席です。「ここは沖縄ラーメンっていうのがおすすめなんですか?」
 なぜかけげんな顔をした女性、『これは麺が違うんですよ。ここで打って、少し太く平ベッタくて。マスター、お勧めは何でしょうかって?』
 奥からやおら立ち上がったご亭主。『え、何??。』しばらく言い淀んだあとで『まあおすすめは、ラーメンですね。』意外なお返事でしたが、もう作り初めておられました。
 私は、「そうか、今日は麺を打ってないのだな?」なんて深読みをしてそのまま待つことにしました。(違っていたらごめんなさい)。
 醤油ラーメン450円。他におでんをはじめメニューが多いのは、パチンコ中にちょっときて腹ごしらえ、というお客のためでしょうか。
 透明な醤油スープでした。鍋全体に広がって泳いできた中細ストレート麺に、少し大きめのシナチク、そしてチャーシュー。するすると口に入ってきて、あっさりと美味しかったです。
 今度はあの珍しいラーメンも食べてみたいな・・・・なんて考えながらあとにした「石垣屋」でした。たっぷりのスープをありがとうございました。(2000、2)

名物油そばのある店はさわやかでした

   岡山駅から北へ100メートルほどでしょうか。右側にブルーの大布に「あさの屋、中華そば、油そば」と大書した店があります。「美味しいんだけど、なぜかラ学会やラーメン本に載っていない?」と投書がありました。そういえば1年程前のラーメン学会メーリングリストで話題になったことがあったような気がします。油そばが美味しいとか、チャーシューがたいへん美味とか、記憶の端にひっかかっているように思いました。
 で、でかけてみました。「名物油そば550円、中華そば550円」がメニューです。今日は昼のせいかどうか「ごめんなさい。今油そばだけなんです。」ということでしたのでそうしました。
 ゆでた細めの麺に辛めのたれをからめて、サリナスもやしを多めの油で炒めたものをのせて出てきました。それでも麺はずるずるとすすれます。瓶に入った辛しをいれなくても、少し辛みが効いて美味しかったです。もやしも油の香がうまくのってなかなか。2枚乗ったチャーシューも豚のいい香りがにじみだしています。「油そば」のわりにしつこくなく食べられました。
 まだ若い店主、「いろいろ食べ歩いてみたいんですが、時間がどうもとれないんです。九州のあたりに行くと美味しいラーメンがあるらしいですね。」(2000、2)

 こんどは「中華そば」にしました。あっさり醤油味ですが、もやしを炒めた油の香と、振り込まれた胡麻のかおりがマッチして、上品な味に仕上がっているように思われました。油そばよりさらに細い麺(富士製麺)が使われていて上品さを増しています。
「ありがとうございました」という声が、表のブルーの布とともに、さわやかな印象を残す店でした。(2000、3)

PS:残念ながら、閉店されました。(2002)

表町商店街のラーメン屋さん

   岡山市の中心地表町商店街、周辺にはけっこう有名なラーメン屋さんがたくさんあります。「やまと」「天神」「一元」「だて」「山之内」「百万元」etc..。でもどの店も商店街の表通りには面していないのです。なぜなんでしょう?。
 でもそのなかで、1年ほど前に表町商店街のアーケード街に面したラーメン屋さんができていたのは知ってはいました。でもなぜか私には今日まで食べる機会がなかったのです。表町を南下し、あくら通りをすぎて少しのところの左側にある「まるや」がその店です。
 で、今日はちょうど昼時に通りかかったものですから、戸を開けて入ってみました。さすがに新しいからか、小奇麗な店です。カウンターがメインのようですが、奥にはテーブル席もあるようです。常連らしい若い娘さんのお隣の席が空いていました(ラッキー!)。
 ラーメン500円、肉玉子ラーメン600、ネギラーメン600、チャーシューメン700・・、などのメニューのほか、丼物のメニューが豊富です。昼はラーメンと丼のセットメニューになっているようです。「昼時は忙しいんですが、それ以外はひまなんです。」なんてご亭主が話しておられました。お隣の方は「サケ丼セット」を注文して「今日はこのサケ丼が食べたくって、来てしまいました。」とご亭主と話しておられます。私もグラリときたのですが、まだダイエット中のためラーメンのみにいたしました。
 醤油ラーメンでした。でもそれなりに脂が効いて味は濃く、美味しかったです。特に麺が細いストレート麺というのも最近の流行なのでしょうか?。ふとみますと、「ザルラーメン」なんてメニューもありました。開店1年。もう味は落ち着いたのでしょうが、これからこの店がどうなっていくか、興味深い「商店街のラーメン屋さんリポートでした。(2000、3)

番外編、「岡山黍ラーメン」のこと

   「岡山ラーメン同好会代表」という片山さんの訪問を受けました。落合町の人で、福岡の製麺業者「鳥志商店」の麺を全国に売っているのだが、今度「岡山黍(きび)ラーメン」というのを開発したと言われるのです。ご当地ラーメンとして売り出したいとおっしゃっていました。
 岡山産の「黍(きび)の粉」を麺に練込んだ、ビタミン、ミネラルをたっぷり含んだものだそうで、しかも科学調味料、合成保存料無添加だそうです。
 ストレート麺とスープで、5食分が1、000円でした。桃太郎がデザインされた結構派手な箱入りです。岡山1番街の土産物店や鉄道弘済会などで売るということでした。
 1箱買ってさっそく食べてみました。もちろんわが家ではいろいろ具財を入れたのですが。きびのせいか、ちょっと変わった香があるようですが、スープも濃く美味しく食べられました。
 「岡山きびラーメン」、はたして時代にのって飛躍できるでしょうか?。

新幹線道の「松系+α」の店はなんでもありでした

   JR山陽新幹線の横の道を岡山から倉敷にむかって進むとラーメン屋さんがたくさんあります。私に「岡山ラーメン街道」のネーミングを思いつかせた街道なのです。その中間あたり、以前「松之助」と言っていた店が、半年ほど前に「八十吉」と名前を変えていました。以前は「松系」といわれる、御津町の「玉松」に源を発するラーメン店の1つだったのですが、こんどはどうなのでしょう。
 春の日の1日、ちょうど昼時に通りかかりましたので、寄ってみました。ところが40台以上も止められそうな広い駐車場も7割方入っています。内部はちょっと山小屋風の内装で50〜60席、かなりの賑いです。
 中華そば580円、わかめそば680、・・・・・・チャーシューメン770円・・・。
 「えっ!」。U字型のカウンターの前に席を占めて考えている私の前に、水とザルに入ったネギがおかれました。「まるで大統領みたい?」。と思ったところへこんどは小さなすり鉢とすりこぎ。見ると目の前には「生ごま」の瓶と、特製トウバンジャンの瓶をはじめ、コショーなど何と6〜7種類の調味料がおかれているではありませんか。
 でも壁には「当店のスープは・・・・・野菜、ハチミツ、云々」とあきらかに「松系」の特徴あるはり紙もあるのです。で、「すわき」の特徴である「小梅」の瓶までありました。
 わかめそばをいただきました。たしかに松系の特徴のあるとろっとしたスープです。でも、おや、何でしょうこれは。ちょっと何かぴりっと?。
 よく見ますと、小さい赤いものが散見されます。「うん、美味しい。」思わずスープの最後まですすってしまった私でした。
 というわけで「松系+α」の八十吉レポートを終わります。
 あ、表には「点心」「酒」「ホルモン焼」などと書かれていて、なんでもありの居酒屋風でもありました。
営:11:00〜2:00(月〜土)

良寛さんもうなった、玉島のラーメン

   『霞立つ ながき春日を 子供らと
   うなりやラーメンをすすりつつ この日くらしつ
    うなりやにて 玉島良寛』

 店の前の看板です。もちろんやさしそうな良寛和尚さんがラーメンをすすっている絵がついています。
 ここは昔あの良寛和尚さんが、青年時代を修行のため過ごしたという倉敷市玉島です。この土地にこんな看板をかかげたラーメン屋さんがありました。「うなりや」です。かたわらには「良寛さんもうなった秘伝のスープ」とも。そうか、それで「うなりや」なんだ。
 「いやー。遊んでいるんです。」気のよさそうなご亭主が言っておられましたが、この洒落心は私にも共感するところが少なくないお店ではありました。

 玉島市街地を東西に貫く旧国道2号線から、倉敷市玉島支所の横の道を北へ曲がってしばらく走った、家波が切れてきたあたりの右側に、そのラーメン屋さんはぽつんと建ってっていました。すぐ横は大きな池で、なかなか風情のあるところです。駐車場も店内も広く、席は約30席。おや、外にも机や椅子があります。池をながめながらも食べられるのでしょう。
 メニューはラーメン500円、エビメシ500円、あとはからあげなど少々。もちろんラーメンをいただきました。麺は中細のストレート麺、とんこつ醤油でしょうか。濁って濃い目ですが、見た目よりもあっさり食べられました。おや、スープに少し甘味があるようです。何だか少し松系にも似ています。3枚あるチャーシューは柔らかくて美味しかったです。
 「ラーメンはむずかしいですねー。いままでいろいろやったなかで、一番むずかしかったです。特にスープがねー。化学調味料は、チャーシューにほんの少し入れた以外は使ってないのですけども。」
 「ここは場所がこんなでしょう。まわりに会社なども無いし。こられる時はお客さんこられるんですが、暇なときは本当に暇ですねー。」

 ご亭主手作りという立派な机は、平日の昼前ということもあってか、この日は空いていました。でも休日のドライブ途中に立ち寄って、池の水面をみながらの1杯のラーメンはなかなか美味しいだろうなー、なんて思いながらの取材行でした。(2000,4)

戦後新興住宅地の真ん中に、街のラーメン屋さん

   岡山市街地から南へむかいますと、延々と平野が続きます。かっては吉備の穴海といわれ、ちょうど今の有明海や諌早湾のように浅い海が広がっていたところです。江戸時代以来、埋め立てが続き、広い平野が出現しました。その東北部の一角には「クラレ岡山」などの工場群と戦後の新興住宅地が続いています。南輝などといわれている地域で、三浜町、あけぼの町などがあります。そのなかにも 地域の住民に愛されているラーメン屋さんが何軒かあるのです。
 今日はそのなかの1軒を訪ねてみました。「きよね」というラーメン屋さんです。大通りから少し入って、いわゆる繁華街でもなく・・・・。黄色に赤で「中華そば きよね」という看板の出たそのお店、そう、まさに「街のラーメン屋さん」でした。

 入ると正面にカウンター席。横にテーブル席が2つと、10席あまりでしょうか。「いらっしゃい」やさしそうなおばさんが迎えてくれます。
 「並そば450円」、や、やす〜〜い。岡山では珍しいほうでしょう。わかめそば、たまごそば、もやしそば500円。塩そば、味噌そば550円。
 麺は少し太めでしょうか。歯応えがあって美味しく、トン骨醤油のあっさりスープとともに後味もよく、毎日でも食べられる味です。
 実はこのお店、「小さいときからいつも食べて育ちました。絶対に美味しいと思いますよ。」というメールが入って知ったお店です。地域のみんながよく食べて育った・・・・。どこの街にもある『1軒のラーメン屋さん』
 なんだか、西大寺の「八方」、妹尾の「玉ちゃん」、津山の、高梁の、笠岡の・・・・、と県下各地の似たような『1軒のラーメン屋さん』を思いだしてしまいました。こうしたラーメン屋さんにぶつかると、本当にラーメンというのは地域の文化なんだとつくづく思ってしまいます。ごちそうさまでした。(2000、4)

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♪小倉生まれで、玄海育ち♪

   あれっ、どっかで聞いたような?。ちょっと違いましたか、無法松とは?。いえ、これ、れっきとしたラーメン屋さんの看板なのです。国道2号線岡山市の新保交差点。そうです、毎朝「新保交差点を先頭に10キロの渋滞」と放送されているあの新保交差点から南へ100メートルのところにある「風風ラーメン(ふうふうラーメン)」です。
 最近回転した、赤い壁の目立つ店、駐車場は裏にもあって7台分でしょうか。
 入ってみますと、いかにもチェーン店といった感じで整った店に約30席。オヤ?、何だか雰囲気が違います。7〜8割埋った店はみんな昼休み中の若いサラリーマン。でも、しーーーんとした店内。あっ、みんな手に手に「漫画本」を持ちながら、もう一方の手でラーメンをすすっているのです。そういえば奥にずらりと漫画の本棚。。うーーん。(では、私も1冊!!)

 メニューにはとんこつ、醤油、味噌ラーメンそれぞれ550円。油そばは600円です。でも「とんこつ、風風ラーメン」の看板を見た以上、私の注文は「とんこつラーメン」以外にありません。
 出てきました。ちょっと口をつけたとき、プンとニンニク臭がしましたが、私は好きな方ですから気になりません。白濁豚骨スープには、たっぷり脂が浮いて、かなりの濃い味です。麺は?。おや、なんだか「プルプル」として踊るような麺です。あ、「よってこや」の麺に似ています。この麺はどういう加工をしているのでしょうか?また疑問が湧いてきました。
 無料の辛高菜のほか、上に1枚乗った海苔が意外と香ばしかったのも好印象を増しました。でもー「化・・・・・」。
 外へ出て、あらためて店をながめてみました。「Since 1995, FU0051 」なんて書いてあります。1995年創業で、全国51番目の店ということなのでしょうか?。
PS:この「風風ラーメン」、北九州市を拠点とする多角経営のコスモグループが経営するラーメンチェーンで、首都圏はじめ、全国各地へ展開中のようです。(2000、5)


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「あぶらーめん」の専門店

   今日は少し遅い、職場の先輩の送別会でした。私が入社以来ずっとお世話になった方です。で、高校を出られてから42年、気の遠くなるような長い年月を「勤めあげられた」そのお顔は、なぜか若々しく、語る姿も生き生きとしておられました。私の職場ではここ数年、停年で職場を去る方がけっこうおられるのですが、在職中以上に生き生きとなられる方も多いようです。私もあやかりたいものです。
 送別会後、岡山駅に出たのですが、電車まで30分少々ありました。ふと思いついて「では、ラーメンでsも。どうせなら記事の書ける新しいところへ」と『あぶらー亭』へと足を運びました。岡山駅前商店街を東へすすみ、1本目の交差点を左に曲がりますとすぐ「あぶらーめん」と大書したのぼりが目にはいります。そう、スープのない「あぶらーめん」の専門店なのです。
 実はここ、以前のラーメン学会のOFF会のおり、2次会でおじゃましたのですが、なんだかちょっと酔っ払ってしまっていまして、記事にできなかったところなのです。今日こそ、と思うのですが、今日もアルコール入です。ごめんなさ〜い。
10数席でしょうか。2〜3人の先客があります。あぶらー麺 600円。ツナ、トマト、ガーリックあぶらー麺 750円(どうなっているんだろう?)。トッピング各種、なんてあります。あ、ラーメンも550円であるようです。「あぶらー麺下さい」と言ってから、思い直して「あの揚げにんにくを入れて下さい。」と頼んでしまいました。ちょっとためらいましたが。
 麺に濃厚なたれがかかり、半分は小さいチップになった茶色のにんにくのかけらで覆われてでてきました。箸でぐるぐるとかき混ぜて食べるのです。麺はちょっとピクピクしています。なんだか焼そば風でもあります。でも、送別会で食べたあとのこれはさすがにこたえました。美味しかったのですが、お腹いっぱいになってしまいました。こういう食べ物、私は好きなほうではあります。こんどはゆっくりと食べに来ますのでお許し下さい!。このにんにく、明日は職場でできるだけ誰にも近づかないように仕事しようっと。特に女性には。。。。では。(2000、5)

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生地を伸ばしたり、削ったりして食べさせてくれる店

   岡山ラーメン学会のML(メーリングリスト)で、「刀削麺を食べさせる店ができた」と話題になったのは、昨年末ごろからのことだったでしょうか。岡山市の夜の繁華街、田町の一角です。新西大寺町の電停から西へ100m程度でしょうか、行きますと右手にこじんまりですが、真っ赤でいかにも中国料理店といった構えの店があります。「唐朝美食(とうちょうびしょく)」がそうです。「ラーメン」という旗もあり、麺のメニューもけっこう多そうです。
 というわけで先日、遠来の岡山ラーメン学会員の歓迎ミニOFF会をここで開催しました。でも、料理を美味しく食べて、招興酒に酔ってしまいまして私、ラーメンを食べなかったのです。これではレポートは書けません。
 というわけで、今日は出直してまいりました。でもメニューを見てみますと、手打ちラーメンのメニューが多いのです。「東北高菜ラーメン650円、上海野菜炒ラーメン700、四川タンタン麺750、椎茸ラーメン800、五目刀削麺700、牛肉刀削麺・・・・・・・etc」。ついつい「東北高菜ラーメン」を注文してしまいました。
 注文しますと中国人らしい若者が、カウンターの奥で黄色い麺生地を取り出し、適量に切ってやおら手で伸ばし始めました。くるくると巻つけたり伸ばしたりしながら、粉をつけた生地は次第に細くなっていきます。私にとって目の前で麺を伸ばして食べさせてくれる店は、「ギョウザラーメン博物館」についで2軒目です。もうけた!。
 おおきな鉢にスープもいっぱい入ってでてきました。薄い醤油味のスープに「高菜」の漬物がうまくマッチしています。脂もけっこう浮いています。「高菜は博多の名物ですが?」と私らしいとんちんかんな質問をしてみましたが、「中国東北部では、漬物にして冬場によく食べる」のだそうです。とても美味しかったです。ご馳走様でした。でも、いつもの習慣でスープを全部飲んでしまった私には、高菜のものかちょっと塩気が強かったような??。
 というわけで、2度出直して、今日は念願の「刀削麺」に挑戦してみました。同じ黄色い麺生地(黄色は玉子のものだそうです)を、こんどは20cm四角程度の包丁?で削りながら鍋へほうりこんでいきます。(青竜刀で・・・・なんて馬鹿なことを想像したのは、私だけだったのでしょうね?)端から端からみごとなものです。食べて見ると、にゅるにゅるとして、一見きしめん風でもあり、またけっこう腰があってプルプルとして、何ともいえない口ざわりです。「椎茸刀削麺750円」、量もけっこうありまして、「いっぱい飲んだあと」にはちょっと多いかもしれませんが、なかなかのお勧めではありました。

PS:おや、壁に色紙のようなものが何か張ってあります。「いのうえ・・・・」「浜家・・・」なんだか聞いたことのあるような?。写真もあります。あ、そうか、これはRSK(山陽放送)のアナウンサーさんたちだ。あそこへも、ここへも。どうやらこのお店、彼等、彼女らの行きつけのお店でもあるようなんです。(2000、5)

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