最終書換日:2000/10/31

花も嵐も、ラーメン物語、その14

「ラーメン」の目次へ戻る
味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。
  • 博多一番は健在でした。
  • 街の「中華料理店」のラーメンはあっさり醤油でした。
  • ステーキ屋さんのあとに出来た店
  • 市役所の食堂のお話
  • 新しい道の新しいラーメン屋さん
  • 峠の上の一軒のラーメン屋さん
  • 番外編「羊のマークのラーメン屋さん(広島)」
  • 「タンタン麺」を看板にけっこう派手な店
  • 量と価格で超人気な店
  • 民家の庭をながめながらのラーメン
  • 番外編・広島にもあった「ベトコンラーメン」

    博多一番は健在でした。
       私たちの年代での若いころファンになった女性といいますと、まずは吉永小百合、佐々木愛、そして日色ともゑさんでした。民芸の演劇を見て知った日色ともゑさんですが、実は今日岡山へこられまして、詩の朗読やお話しをなさいました。もちろん私も聞きに行ってしまいましたとも。「夏になると平和について語らなくちゃあと、いつも思うんですね。」とおっしゃっていましたが、私も少しは見習はなくっちゃあ!。
     でも、こうして気がねなくラーメンのお話しができる平和というものも、なんとありがたくまた大切なものなんでしょうね。つくづく思ってしまいます。
     で、遅く食べる夕飯に、「博多一番」に寄ってしまいました。このお店、TVやラジオなどで取り上げられて、ひげのご亭主もけっこうというより大変忙しい思いをされた時期もあったようです。ダイエー優勝のおりには「無料サービス」なんて気前のいいところを見せたりで、また有名になったお店です。
     そろそろ落ち着かれたのでしょうか。でも今日もお客の途切れる様子はありませんでした。本場長浜ラーメン独特の白濁トンコツスープに、極細麺の組み合わせでやってきました。少し食べて「うん、期待通り。」と、辛子高菜をたっぷり入れます。今日は遠慮しましたが、にんにくは丸のまま瓶に入っていまして、絞り器が置いてあります。でも前に座った連れ合い殿は紅生姜がお好み。なぜか少し好みが違うようなのです。
     「すみません、替え玉下さい。」とうとう注文してしまいました。ひげのご亭主、にっこり笑って新しい玉を取り出します。さっと湯がいて、ざるに盛って葱をのっけ私の丼に。うん。さっきより少し固めだ。美味しい。
     みていますと、「この替え玉はどこ?」といちいち確認しておられます。注文主の顔を見て、固さを調節しているのでしょうか。もちろんこのお店は「固め」とか「バリ固」?とかの注文も聞いてくれるのは知っているのですが、そこまで通でない私はいつもご亭主まかせなんです。
     ともあれ、今日も一晩この味の記憶を保ったままという、幸せな夜になりそうです。(2000、7)

    前回のレポート
    ラーメン14ページのトップへかえります。

    街の「中華料理店」のラーメンはあっさり醤油でした。
       岡山ラーメン学会の第2回ラーメン店人気投票結果について、私の掲示板に次のような書き込みがありました。「ラーメンランキングの中になぜ”ひさくま”がないのでしょうか?。個人的には岡山市内でのベスト3は「やまと」「商人」「ひさくま」です。」
     「ひさくま」は以前にラーメン学会のML(メーリングリスト)で話題になったことはあるのですが、私はまだ未食でした。
     ということで出かけてきたのです。場所は岡山市天瀬。岡山市民病院に近い、旧2号線沿いにある中華料理屋さんです。
     けっこう古いお店のようです。 前には「寿熊」だったようで、今も看板が残っています。街中で長い間常連さん達に愛されてきたお店のようです。

     中はそう広くなく、テーブル5つで20席といったところでしょうか。奥が厨房になっている細長い店でした。前に「夜食の友です」と言っていた方がおられましたが、17:30〜24:00までの営業のようです。
     メニューはさすが中華料理屋さんで、けっこうたくさんあります。でも今日は中華そばとギョウザを注文しました。
     透明なスープは、最初にプンとトン骨の臭いがしますが、あっさりした醤油味でした。麺は細麺、なかなか美味でした。
     途中でギョウザがでてきました。べったりしたギョウザで、片面をこんがりと焼いてあります。くっついたのを箸ではがして、たれをつけて1口。うん。美味しい。野菜が多いようですが、にんにくのせいか美味でした。ところがそのあとに食べた「中華そば」は何と味が変わっていたのです。いや、私の舌が変わったということなのですが、さっきからの美味しさはどこに行ったのでしょうか?
     う〜ん。メニューを見て「次からギョウザを食べるときは、あの激辛そばにでもしようかな・・」なんて訳もなく思ってしまいました。
     2度目にはその通りにしましたが、今度はさすがにラーメンの味がギョウザに負けることはなかったようです。お向いからスプーンが伸びてきて、激辛スープをすすって行きました。「うん。これ美味しい。」辛さがわりと苦手で、焼きビーフンをぱくついていたわが連れ合い殿もここの味は気に入ったようでした。(2000、7)

     

    ステーキ屋さんのあとに出来た店
       岡山市青江。そうです。国道30号線と2号線の交差点で、毎日交通量の大変に多いところです。そのすぐ南側にいつのまにかラーメン屋さんが出来ていました。私は毎日帰りにはこの交差点を利用しているのですが半年以上も気付かなかったとは、自分ながら「前しか見ていなかった」自分に気付かされる思いではあります。
     というわけで、今日はお詫びもかねて?このお店に寄らせていただきました。「広松」さんです。あ、そうなんです。「広松」さんは県道青江津島線の大元駅近くに以前から「中華そば専門店」というお店を構えられておられて、私も寄ったことがあるのですけれども。どうやらその第2店目のようなのです。
     でもこちらのお店は「中華そばとかつ丼の店」とありますように、岡山の「デミグラスソースカツ丼」をセットで出すお店のようなのです。もちろん「松系」にたがわず「ジャンボギョウザ」もありますし、けっこうメニューの多いお店でした。
     中華そば(580)はやはり「松系」で濃い醤油味でしたが、ここはあまり甘み(はちみつ)は強くなく、すっきりしたお味でございました。ついつい全部飲んでしまいましたが、これは「私的」好みなのかもしれませんね。
     このお店、以前はたしか「レディーキラー」とかいうステーキ中心の店だったような気がするのですが、さすがに店内は広く、40席+座敷席がいくつかといった具合で、私の後にもたくさんの家族連れとおぼしきお客が詰めかけていたようではありました。帰途に気付いた看板には「年中無休」とありました。(2、000。8)

    PS:その後このお店、少し東に移転されて「広松岡南店」となったようです。

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    市役所の食堂のお話し
       私、今日は岡山市役所に着ています。倉敷の市役所は住民である関係上ちょくちょく伺うのですが、岡山の市役所は本当にひさしぶりなんです。さすが62万都市、人の行き来も多く、ロビーでは老人クラブの趣味の作品展が開かれたりしていました。
     ちょうどお昼前です。そこで思い出したのがこの岡山市役所食堂のラーメンのことです。以前に岡山ラーメン学会メーリングリストでたしかちょっと話題になったように思います。

     食堂は地下にありました。これだけの職員をかかえる市役所の食堂としましては、ちょっと手狭という感じを受けましたが??。昼には少し間がありましたのでまだ空いていました。
     380円也の食券を買って待っていました。厨房のおお鍋でおばさんが、麺を泳がせているのが目にいりました。大きな網で手早くまとめ、ザッ、ザッと湯きりして鉢hげ。
     ちょうど良い固さでした。スープも程良く、シナチクも美味。まあいわば「どこにでもある普通の醤油ラーメン」なんですが。

     でも、今日は私の悪い病気が出てしまいました。途中から唐辛子と胡椒を両方ともたっぷりと入れてしまったのです。こうすると3倍辛い‥‥‥‥。真夏で35℃の日が何日も続く今年です。夏バテ防止にはこれに限ります。
     フーー。辛かった。暑かった!!。そしてフーー。美味しかったです。ごちそう様でした。(2000、8)

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    新しい道の新しいラーメン屋さん
       倉敷の美観地区から少し東へいきますと、「東町」というところがあります。古い商家がのきをつらね、美観地区とはまたちがった趣のある通りです。そこへ「夢空間・はしまや」という喫茶でしょうか、今はやりの「スペース」とか「サロン」とかいった洒落たお店があるのです。伝統ある呉服屋さんの奥の米蔵を改築してありまして、落ち着いた木の気のなかで、絵の展示会や音楽の演奏会が開かれたりしています。あ、もちろんコーヒーだけでも十分倉敷の雰囲気に長いこと浸れるところでもあります。

     今日はそこで「室内楽愛好協会」というところの主催で、フルートとピアノの”デュオ”がひらかれました。30数人のとてもこじんまりしたコンサートでしたが、いろんなフルートの紹介が あったり、とてもなごやかな会でした。フルートは安達雅彦さん、ピアノは福守道子さんという方でしたが、とてもきれいな演奏で至福の2時間を過ごさせていただきました。真近に聞いたフルートは、周辺の木の雰囲気のなかで、本当によかったです。「2人で弾いていますと、いろんな気持ちがわかってきますね。微妙な変化に”おっ、そうくるか。ではこれはどうだ”なんてね。」あとでの演奏家の方のお話しから、音楽の奥深さのようなものも共感されるようなことがあり、なんだかこれからもいろんな音楽を聞いて見たくなったこの日ではありました。

     というわけで??、きょうはその「はしまや」さんからほど近い新しいラーメン屋さんのご紹介です。倉敷市の中環状線というのでしょうか。小町トンネルを東に抜けて、中庄へと続く道路がこのほどほぼ全通しました。その中庄よりに新しいラーメン屋さんけん太がオープンしています。昼時などにはけっこうお馴染みさんで賑わっているようなんです。
     わが家からも近いので、何回か通ったのですが、あっさり醤油味のラーメンで、中細麺、しこしこと歯応えはあります。あ、らーめん480、のほか味噌ラーメン、野菜入のけん太ラーメン、からあげ、ぎょうざなど。いつか食べたピリ辛ラーメンは”私的”にはよかったですね。

    休み:月曜   営:11:00〜21:00

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    峠の上の一軒のラーメン屋さん
       倉敷市の隣、早島町から庄に抜ける古い峠道があります。国道2号線でいいますと八尾の交差点になりますが、そこから北へ入り、朝日茂さんの人間裁判の碑を左手に見ながら山の中へと谷沿いに分け入っていきます。両側を緑に包まれたなかなか趣のある道です。
     その道の中央あたりに一昨年から1軒のラーメン屋さんがオープンしています。名付けて「秘伝!四万十ラーメン」。開店当時、岡山ラーメン学会メーリングリストでも話題になったのですが、その名前から話題にされたくらいでした。

     ところが最近、私の地元の友人たちから「あそこは美味しい」という話しを聞くようになったのです。
     今日は日曜日、それも昼時、十数台入れる駐車場には次々と車が入っていきます。なかはU字型のカウンターが2つ。約30席の店内もけっこう賑わっています。おや、むこうから広いお皿に野菜ばっかりたくさん盛り付けたものが2つ、左手に運ばれていきます。2人の女性の前におかれました。あれはなんだろう、「野菜サラダ」?、いや下から麺が出てきました。メニューを見ますと「サラダ冷麺」というのがあります。夏限定なのでしょう。
     ラーメン550円、スタミナラーメン700円、四万十ラーメン700円、Etc...。メニューもいろいろあり、どれにしようか迷ってしまいます。「わかめラーメン600円」にしてしまいました。
     大きめの平鉢に入って、たっぷりのラーメンが出てきました。麺は細麺、あっさり醤油で透明なスープ、半分のゆで卵が入っています。そうなんです。けっこう美味しかったんです。次は何にしようかと、もう1度メニューを見回してしまいました。

     両側に山が迫った一軒屋・・・・といいましても、その山の上には現在では「岡山県流通センター」があって開発されてしまっているのです。でもこの谷沿いの一角には豊富な自然が残っていて、そのなかに出来た「四万十」という日本の自然を代表するような名前をつけた1軒のラーメン屋さんのお話しでした。(2000、9) PS:休=水曜。  営業:11:00〜 (平日の14:00〜17:00は休み)

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    番外編羊のマークのラーメン屋さん(広島)
       今日は広島に来ています。宿が平和記念公園の近くでしたので、朝は公園近辺を散歩してきました。何年ぶりでしょうか?。こうして歩いていますといろんなことを考えてしまいます。戦後50年も経った今日まだ核兵器が世界に大量に存在する事実は、人類が決して聡明でないことの証明なのでしょうか?、それとも文化レベルの低さの証明なのでしょうか?。
     いろんな方々と行きかいます。やはり広島に来るたびに訪れたいところだと思いました。
     「広島平和記念資料館」ものぞいてみました。展示が新しくなっているように思いました。でもこんなことが許されるのでしょうか。5、000度という熱線、放射線、爆風による破壊がどのようなものか。1つ1つの資料を見ていきますと、時として涙が出そうになったりします。一日も早く世界から核兵器をなくすために、私としてこれから何ができるのでしょう。まずはここへこの一文を書くことから始めようと思いました。

     というわけで今日は広島平和記念公園近くのラーメン屋さんの紹介です。元安川を隔てて東側、NHKや広島テレビなどがある一角です。袋町という電停からすぐ東側に道を入っていきますと、頼山陽記念館の隣に、「メリさん家(ち)」という名前と羊のマークの入った看板がありまして、その露地を奥へ入っていくのです。なんだか個人のお宅の台所におじゃまするような雰囲気です。
     中にはおおきな四角いテーブルが2つ。その上に塗箸とますます家庭的。おくから出て来られたたくましさを絵に描いたようなおかみさんがラーメン(600円)を作ってくれました。この方が「メリーさん」のようです。

     「♪ メリーさんのひつじ、ひつじ、ひつじ・・・・・・・♪」

     あっさりした醤油ラーメンです。おやこの細い麺、おいしい!!。上には白いネギのほかギョウザが2かけ乗っていました。少し胡麻油の香りがするのでしょうか。美味しかったです。ごちそうさまでした。
     「本当は中国にはラーメンはないんですよ。うちも日本にあわせてラーメンを作ってるけどね。」といわれるこのお店は、中国家庭料理の店といった感じで、水ギョウザをはじめいくつかの中華風メニューが並んでいました。店の片隅には「親戚つきあいさせてもらっています。」というダイエーの王監督と一緒の写真もありました。(2000、9)

     休み:土曜。   営業:10:00〜14:00。 17:00〜22:00

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    「タンタン麺」を看板にけっこう派手な店
       倉敷の花の街、マルナカの向かいあたりに、この春から新しいラーメン屋さんがオープンしています。この通りはチボリ公園のオープン以来車の通行も増え、次々に食べ物やさんも店開きして賑やかな通りになっています。
     この新しいラーメン屋さんは「一番亭」で、「タンタン麺」を看板にけっこう派手な店構えです。、昨日は祭日でしたがかなり広い店内にもかかわらず行列になっていました。
     タンタン麺680円、スーパータンタン麺780円‥‥。なんだか岡山市青江の新店「蛮天」(インデイラやえびめしやのチェーン)を連想させますが、こちらは「あずまや」グループだそうです。
     ふつうのラーメンは550円、みそとかトンコツまであってメニューはけっこう豊富です。
     ついつい「スーパータンタン麺」を注文してしまいました。おや、まずキムチが出てきました。お好きにどうぞということのようです。お客が多いせいかなかなか出てこないラーメンを待って、ついつい何度もキムチを口に運んでしまいました。「スーパータンタン麺」、さすがスーパーというだけあって、胡麻味、肉味噌ともにたっぷりで、そのうえ辛み十分で美味しかったです。麺は中細麺、どこかに似ている感じはしましたけれども?
     お向かいの方は、「ネギラーメン」になさいました。白葱を縦に千切りにした、関東風のネギラーメンが出てきましたが、こちらもなかなか美味しかったようです。
     あ、そうそう、「ざるでねぎ」が出てきたところだけはあの「ラーメン大統領」と同じでした。これからこのスタイルが流行るのでしょうか。そうすると岡山のネギの値段も??。よけいなことまで考えてしまいました。(2000、9)

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    量と価格で超人気な店
       岡山市の東部、旧二号線の東平島交差点といえば、毎朝の交通情報で混雑が報道されるところです。そこから南へ約3キロ。もう西大寺に近いあたりに1軒のラーメン屋さんがあります。いや、ご飯メニューも多いところからしますと、大衆食堂と言ったほうがいいかもしれません。
     「梶屋」さんです。今日は土曜日の昼時なんですが、約20台分の駐車場はほぼ満杯。カウンターとテーブル、座敷で約40席の内部もいっぱいで、待ち行列ができていました。
     家族連れや若者のグループが多いようです。ほとんどの人がチャーハンセット(チャーハン+中華そば)750円などのセットものや、丼もの、定食(800〜900円)などを注文しています。私のように中華そば500円のもというのは珍しい?、あ、むこうにもおられました。
     メニューに1,000円を超えるものは見当たりません。「安さと量」という評判の店なのですが、なるほど「チャーハンセット」のチャーハンも「半分」という割にはけっこうな量があります。  あ、中華そばがやってきました。トンコツ醤油の岡山の味なのですが、数枚のチャーシューをはじめ、具がたくさん乗っています。中細の麺は少し柔らかめでしたが、私にはちょうど良かったです。いいバランスの500円のラーメン、美味しくいただきました。ご馳走様でした。(2000、10)

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    民家の庭をながめながらのラーメン
    PS:下記のラーメン「龍馬」 、開店から間がないのに12月にもう業態を変えてしまいました。いきなり「セルフラーメン」のお店になってしまいました。ラーメン330円、龍馬ラーメン390、わかめラーメン460円、かなり安価にはなっています。スープは白濁とんこつ、極細ストレート麺、ごまも入って九州系のようでした。(2000、12)

     岡山ラーメン学会のメーリングリストで新しい店が開店したとのお知らせがありました。また私の掲示板にも書き込みがあったのです。岡山市洲崎、そう、2号線から少し入ったところにありました。「龍馬」は新しい郊外型ラーメン店といった雰囲気いっぱいのお店でした。
     入るとまず、2つのかめが出てきます。高菜とキムチが入っていて、待つ間ご自由にということなのでしょうか。最近こういう店が出てきていますが、嬉しい趣向ですね。
     次に白(あっさり)から赤(普通)、黒(こってり)なんてスープを選ばされます。麺もストレートとちぢれが選択制で、初めてのお客としてはどうしていいか迷ってしまいます。
     ついつい「こってり」といいましたが、店員さんはきょとん!。あ、「黒」ね。どうも慣れない呼び方なものですから。麺は「ストレート」でたのみました。600円。でもこのラーメン、豚の背油が大量で、スープも全部飲むのが習慣の私にとっては”強すぎた”のです。後日食べたあっさりがちょうど良かったのは歳のせいでしょうか?
     トンコツ醤油なんですが、海苔や煮玉子が入っているところなど関東風なんでしょう。
     小さい竹のざるでネギが別沿えで出てきたり、辛子にんにくやラーメンたれが置いてあるのは、好きな食べ方ができるということのようです。
     おや、目の前に広がる「庭」はなんなんでしょう。かなり古い民家の小庭といったところです。灯篭や石にたくさんの苔がついていて趣がいっぱいです。このラーメン店にするまえの民家の庭をそのまま残しているのでしょうか?。まだ建て替えたばかりでなじんではいませんが、1〜2年もするといい雰囲気になるでしょうね。表にも古い庭木を残してあるのには共感がもてました。(2000、10)

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    番外編・広島にもあった「ベトコンラーメン」
       私、今日も広島の街を歩いています。少し早く着いたものですから、今日は広島の中心地を少し歩いてみたいと思ったのです。八丁堀の電停から天満屋百貨店の横をとおって南え向かいました。「ダイソー」という100円ショップで老眼鏡を・・・・なんてことはよけいですが、突然私の目を引いたのは何と「ベトコンラーメン」という看板でした。そう、倉敷にある「ベトコンラーメン」は私の好物で、別途取材までしたところです。これは見逃すわけにはいきません。などと思うより早く、私の手はドアを押し、カウンターへすわると「ベトコン」と叫んでしまっていたのです。どうやら店の名前は「珍竹林(ちんちくりん)」というらしいのですが。
     見回すと『ベトコンとはベストコンデションの略で・・・・』という説明があります。あ、どうやら同じようです。
     ところがです。そのとなりに「台湾ラーメン(激辛)650円」「尾道ラーメン600円」なんてメニューが並んでいるのです。おや、なんだか少し違うのかな???。
     あ、出てきました。そう大きくない鉢ですが、野菜がたっぷり盛られていて、上にニンニクのかけらが3かけ。野菜は緑が多く、いろんなものが乗っているのですが、まあ倉敷の「ベトコンラーメン」と「国士無双」の中間くらいかなーと思いながら、とにかく食べることにいたしました。野菜の下から麺をほぜり出して(あ、これって岡山弁?)、うん、辛い!。ニンニクも口へ。
     でもどうして「ベトコン」と「台湾ラーメン」が同居しているのでしょう。どちらも名古屋近辺が発祥の地だということは知っているのですが、両者が同居しているのは初めてです。気になって、よせばいいのに聞いてしまいました。「このお店って、名古屋近辺と何か関係があるのですか?」って。ところが店主殿、なぜかむっとしたように、「関係ありません」と一言。

     えっ、で倉敷のベトコンラーメンとどっちが美味しかったかですって?。そ、そんなこと聞かないで下さいよー。ラーメンの味っていろんな味があるんですから。みなさん好き好きですよーー。(2000、10)

    ラーメン14ページのトップへかえります。

    inserted by FC2 system