最終書換日:2001/4/30

花も嵐も、ラーメン物語、その15

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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

岡山市の柳川交差点にできたラーメン屋さん
   岡山駅から正面の桃太郎大通りを東へ数百メートル行くと「柳川交差点」があります。国道53号線との交差点で昔は「柳川ロータリー」などとも言いました。その東南の角には戦後まもなく建った弧をなした古いビルが今も健在です。その中央あたりに最近新しいラーメン屋さんがオープンしました。「龍や(たつや)」という大きな看板が目を引き、表には白いのれんが出てよしずが立てかけてあります。
  昼時など賑わっているようでしたので出かけてみました。内部はカウンターとテーブル席で20数席でしょうか。メニューはと見ますと、「あさうまラーメン500円」「こくうまラーメン550円」がメインのようです。あっさり味とこってり味に別れているのでしょう。「こくうま」を注文しました。
 「九州黒豚と地鶏を一昼夜煮込んでできた濃白湯スープ云々」「卓上のトッピングを入れてお食べ下さい。」などという掲示があります。なるほど目の前には最近の新ラーメン店での流行なのか、陶製の瓶にいろんなものが入って並んでいます。  あ、出てきました。九州風の白濁したスープです。上には赤い辛し味噌と胡麻、海苔1枚がのっています。濃そうなスープをちょっと一杯。「おや?」
 「こくうま」というせいでしょうか。豚の背脂たっぷりに感じました。辛し味噌と胡麻を混ぜ込んだあと、麺をつまみだしました。これも九州風のストレート極細麺です。見ると替え玉もあるようです。
 書いてある通りに「辛しもやし」「高菜」「ニラキムチ」などをたっぷりいれまして、さらににんにくをつぶして入れていただきました。美味しかったです。ご馳走様でした。(2000、11)

辛さが5段階に選べて!
   岡山市の真ん中に一軒のラーメン屋さんがオープンしました。表町商店街から”おかべ”のとうふ屋さんのある通りを西へ少し行ったところです。
元祖じゃんがららーめんとか。中に入るとテーブル2つにカウンター席。若い人達がやっておられました。日曜日の14時ごろなのですが、ほとんどの席が埋っています。
 前に食べたという人の話しを受けて、普通のラーメンではなく「じゃんがららーめん680円」を注文。辛さがA〜Eと5段階に選べます。まんなかのC(+20円)にしました。
 とん骨や野菜などをたくさん煮込んだスープなどと様々に書いた張紙があります。無添加、無化調とも。ひときわ目を引くのは「モンゴルの岩塩から取れる天然かん水使用」という張紙。なるほど麺は少しちじれた黄色移中細麺でした。
 スープはけっこう濃く、上に乗った辛し肉味噌でしょうか(これがじゃんがらというらしいです)溶かし込んだらピリッと辛く美味しかったです。スープを全部飲んだ私を見て店員さんが「辛くはなかったですか?」とおっしゃいましたが、食べている間はさほど感じなかったのも事実です。おや、店を出て少し歩いたところで辛さが込み上げてきました。「辛い!」。でも、1回だけでしたのでこの分なら”D”でも大丈夫かもしれませんね。

 帰ってインターネットで検索してみました。「じゃんがららーめん」ですと、秋葉原などで有名なあの「九州じゃんがら」などたくさんヒットします。しかし「元祖じゃんがら」というのは茨城県水戸市周辺に数店あるだけのようです。この水戸のお店も「辛さが5段階に」というようですから、このお店、日本で最初にラーメンを食べたという水戸黄門さんの地元から、「現代のラーメン激戦地岡山」へ遠征して来たのかもしれませんね。

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伊丹十三監督の映画とかけて
   このところ、岡山の街はラーメン出店ラッシュと言っても良い状態です。「龍や」「元祖じゃんがら」そしてここ。
 市内電車の西大寺町電停前の”九州男”というラーメン屋のあとに「タンポポ」という新しいラーメン屋さんがオープンしました。「タンポポ」といえば伊丹十三監督の映画にそのようなものがあったような・・・・・・と言っても私は見たことがありませんので、詳しい方たちに聞いて確認してしまいましたけれども。
 このラーメン屋さん”京都ラーメン”とも名乗っておいでです。ラーメン550円、チャーシュー麺780円などがあります。スープはとりの出汁らしく少し濃い目で美味でした。麺は京都から直送ということで、ちょっとつるっとしたといいますか、ぷるぷるしたといいますか、岡山では少し珍しい麺です。
 カウンターには「京都3大ラーメンの1つ、ま◯たに系」と書いてあります。若主人が「ますたに」で修行して来られたようなのです。ところでこの3大ラーメンってどこなんでしょう。聞いてみましたところ若主人が「ますたに、新福菜館、天下一品です。」と教えてくださいました。もっとも私の京都の友人の話しでは「それは東京の人が食べた好みでしょう。京都の地元では3大ラーメンといえば、歴史的にまた味別に見ても、本家第一旭、天天有、ますたにでしょう。」ということでしたが、どちらにしてもますたには入っていますね。
 さて、この「タンポポ(京都)」「龍や(九州こってり系)」「元祖じゃんがら(水戸)」、そうでなくても激戦地の岡山市中心部でどうなるのでしょうか?。注目ではあります。
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美観地区のお隣の商店街にみつけてしまいました
   倉敷駅から美観地区へ通じる正面の広い通りを本町といい、いつも観光客が続いています。その通りの美観地区より1本手前、左側にアーケードのある古い商店街があります。「阿智町(あちまち)です。そこへ入ったすぐのところへラーメン屋さんがあったのです。「びっくり亭」です。
 名前に似合わず古い街並に溶け込んだ、「昔ながらの街のラーメン屋さん」といった風情です。まったく私泣かせのお店がまだあちこちにあるものですね。
 入るとカウンターがぐるりと取り囲んだなかで、ご夫婦でしょうか、人の良さそうなお2人が迎えてくださいます。ラーメン470円、50円増で玉子やもやし、わかめなどの入ったラーメンがあります。おや、目の前にはおでんもあります。やはり内部も「昔ながらの街のラーメン屋さん」そのものではありませんか。
 あっさり醤油の透明なスープです。麺は中細ストレート、固めで良かったです。岡山標準のラーメンでしょうか、チャーシューもそんなに自己主張していませんし嫌味がなくて美味です。
 スープも何となく全部飲んでしまいましたが、あとあとまで美味しさがじんわりとしみだして来ました。車でうろうろしていますとなかなか気がつきませんが、また気に入ったラーメン屋さんをみつけてしまいました。(2000、12)

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うなぎ屋さんの作ったラーメン
   倉敷市の中心部、喫茶店やうどん屋さん、食堂などの集中する一角を今では「BIOS」と言うんだそうです。昔は阿智館なんていう映画館のあったあたりでもあります(あ、歳がばれそう?)。
 久しぶりにそこらあたりをぶらついていた私の目を引いたものがありました。「あれっ、ここってうなぎ屋さんじゃあなかったっけ?」そう、やはり大きく『うなぎ』の看板が出ています。で、でも、そのすぐ横にこれも大きく『ラーメン』と書いてあるのです。い、い、いつの間に‥‥。
 店の名前は「喜久味本店」。そう、私の頭の中では、いや現在でもれっきとした「うなぎ屋」さんなのです。
 興味を持って入ってみました。メニューのトップにはたしかに「うな丼1,500〜」などが並んでいます。でも、でも先客である中年の紳士のお二人は「ラーメン」を食べておられたのです。  「喜久味ラーメン500円」。黒い和風の鉢に入った透明な醤油ラーメンでした。麺は中細、あっさりしてけっこう美味です。味噌ラーメン、激辛ラーメンなんてのもありました。
 それより私の目を引いたのは、目の前のザルに入ったうなぎの骨でした。渋うちわで扇いで乾かしているのでしょう。ま、まさかあれが!!。でもそんな味はしません。最も味音痴の私のこと、自信はありませんけど。
 とうとうたまりかねて聞いてしまいました。「これって、ラーメンに入っているんですか?」
 ラーメンを出してくれたおばさん、にっこり笑って「みなさんそうお聞きになるんです。でも入ってないんですよ。ラーメンは(うなぎと)全く別なんです。」
 最近の新店はどこもコッテリ系で競っているように見えるなか、このようなラーメンもなかなか貴重ではあります(2001、1)
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番外編・九州じゃんがら@秋葉原
   久方ぶりの上京で私がまず目指したのは秋葉原でした。え、いつものことだろうって。それはそうなんですが、でも今日ばかりは目的が少し違いました。そう、岡山に先日進出してきた「元祖じゃんがららーめん」を食べて私が思ったのは「ではあの、九州じゃんがらを食べてみなくては。」ということだったのです。あくまでミーハー的ですよね。私のラーメン食べ歩き。
 電気屋のおじさんが教えてくれました。「ここを西へ行って右へ広い通り(中央通)を進むと三菱銀行がある。その二筋くらいむこうの右奥に人が並んでいるからすぐわかるよ。この辺で並ぶのはあそこくらい。」
 なるほど、ごちゃごちゃと効能書きを大書した、江戸下町風の店構え、内部は10人余りの「九州じゃんがららーめん本店」には雨の中10人くらいが並んでいました。
 じゃんがららーめん580円、めんたい、味玉子、厚肉等それぞれ+100円。全部入り960円・・・・。
 麺、スープ、シナチク、みなそれぞれしっかり美味ではありました。けれども・・。あ、やめましょう。私が感じたのは、岡山でいつも行列ができる某店について「これならあそこに行列が出来るのも許せる・・・。」と思ったことでした。
 やはり岡山県人には、岡山のラーメンは日本一です。(2001,1)

PS:それにしても、「元祖じゃんがら」にある赤い辛し味噌風の”じゃんがら”がここにはない。いったいこの九州じゃんがらにとって”じゃんがら”とは何なんでしょうね。私はてっきり”醤辛”=”じゃんがら”だと思っていたのですが???。

PS2:この項に投稿がありました。
 『基は九州のどっかの言葉みたいです。「情がらみ→じゃんがら」らしいです (10年くらい前に秋葉のじゃんがらの店内にははってあったんですが・・・)』

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電器屋さんのような名前の店
   JR妹尾駅といいますと、昔は東側には一面に広大な田んぼが広がっていました。児島湾の干拓地で、商店が密集した駅前(西地区)とは好対象をなしていました。「宇野線(瀬戸大橋線)は昔の堤防の跡」という話しもすなおにうなずけたものです。
 でもいつのころからでしょうか。妹尾駅の東側にも次々と家が建ちはじめ、団地となり、最近では高層マンションまでできてしまいました。「せのおニューシティー」というそうで、電車の便も良くなりすっかり岡山のベッドタウン化してしまいました。今では妹尾駅からは東側にも田んぼが見えないのはもちろんです。
 山陽放送TVのローカル番組「Voice21」は最近では毎年冬場にラーメン特集を組むようになりました。そこへ我がラーメン学会の会員さんから投稿があり、スタッフが出かけたのがこの「せのおニュータウン」の入り口にあるラーメン屋さんだったのです。そのスタッフ、なぜか大変に気にいってしまって、とうとう取材・放送に及んでしまったというのです。
 その店の名は「電幸(でんこう)」、なんだか電器屋さんのような名前ですが、長く屋台を引いておられたおばあさんが定着して始めたお店だそうです。  県道岡山児島線を児島方面に進み、妹尾を通り抜けて瀬戸大橋線の跨線橋を越えてから左折、もう一回左折したところにありました。団地入り口に近いといってもここはまだ田んぼの真ん中、とってものんびりとした環境のところに、いきなり「ラーメン電幸」の看板が現われたのです。
 TV放映からもう20数日。ようやく落ち着いてきたのでしょうか、日曜日の昼前でしたが、お客は私のほかに3人。まあ11席ですからこのくらいがちょうど良いのかもしれませんね。
 TVで見たたくましいおばあちゃんは、少し疲れたお顔をしておいででした。でも奥さんときれいな娘さんと、3代なんでしょうか?、美味しいラーメンを作っていただいたのです。
 豚骨醤油で、不透明な少し濃厚なスープに、冨士製麺の麺、チャーシューは500円なのに3〜4枚も入って美味しかったです。野菜の甘味でしょうか。ちょっと「松系」に近い味でした。

 休み:月曜    営業:11:00〜19:00
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でえれぇ、ぼっけぇ、ぎょーさんな!
   岡山弁を一言で表わすときに見出しのように言う場合があります。どれも”ものすごい”とか”たくさんな”とかいう意味なのですが、岡山ではこれを本当に3つ連ねて使ったりもするのです。あ、このなかで”ぎょうさん”って、”仰山”で標準語なのですね、本当は。でも私たちは岡山弁と思い込んでいたりもしますが?。
 ところでこの”ぼっけぇ”の名をつけたラーメン屋さんがあるのです。岡山駅から1キロ弱南へ進んだ岡山市下石井、イトーヨーカドーのすぐ北側の道路沿いにあるのが「ぼっけゑラーメン」です。
 今日の昼、出かけてみました。おおきな看板が表と裏(スーパーの駐車場側)にかかっています。中はカウンターばかり約30席、岡山では珍しい向かい合わせに座るカウンターもあります。
 ラーメン500円、味噌ラーメン550、他にチャーシューラーメン、Big‥‥、メニューが所狭しとならんでいます。「特上キムチ、ご自由にどうぞ」と書いてあり、目の前にキムチの箱が。小皿に少し取って‥‥、あっこのキムチ美味しい!、思わずもう2つまみほどいただいてしまいました。最近はこういうキムチ食べ放題のラーメン屋さんが時々出てきていますね。
 ラーメンが出てきました。少しこってり目の醤油ラーメン、麺は中細ストレートです。スープをそのまま少し、うんうん。チャーシュー、シナチクともになかなか美味。あっ、私このHPを始めてから、なかばやけくそ?であちこちのラーメンを食べ歩いていますが、今だにこの「シャキシャキとしたもやし」がなぜラーメンに合うのか理解できないのです。でもあくまで個人的なことですので、ごめんなさい。
 ラーメンを持って来られた店主殿が「にんにくと唐辛子で味を整えてください」とおっしゃったのが頭をよぎります。目の前にはそれぞれの入った四角い透明な箱。ではっ、と半さじ程度入れていただきました。これまた、うんうん‥。
 最後に「お口直しにどうぞ」とガムが一枚。細かい心づかいありがとうございます。美味しかったです。ごちそうさまでした。

 休み:木曜  営業:11:30〜14:30  17:00〜2:00

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倉敷の鬼は、岡山で開店されました
   倉敷市茶屋町、わが家にも近い東南部の干拓地ですが、そこの秋祭には「鬼」がでます。恐ろしげな面をかぶり、真っ赤な装束をきて棍棒をもって町一帯を練り歩くのです。私が子供のころは、お隣の早島の鶴崎神社のお祭りでも大勢の鬼が出て、私も田んぼのなかを鬼に追いかけられたり、面を作った記憶があるのですが、どうやら「艮御崎(うしとらみさき)=総社の鬼の城に住んでいて吉備津彦に退治された温羅(うら)という鬼」を祭神とする鶴崎神社の風習が茶屋町に伝わったもののようです。
 ところが今回それかどうか分かりませんが「倉敷の鬼」が岡山でラーメン屋を開業したという噂に引かれてでかけてみました。
 場所は岡山市岩田町。岡山駅前を北に進み、「丸天」(ラーメン屋さん)の次の角を右に曲がってしばらく行ったところにありました。真っ赤な看板が遠くからも目を引きます。「倉敷鬼ラーメン」(くらしきあかおにラーメン)とあります。道路の反対側に3台分の駐車場がありました。席は20席ばかり。数人の先客がおられます。
 とんこつ醤油でしょうか、かなり濃い目のスープにみえましたが、飲んで見るとしつこさがありません?。麺は黄色い中細ストレート麺。独特なのは、小さいタッパーにさらしタマネギが入って出てきたことです。私はサラダのさらしタマネギって好きなんですが、このタマネギはなかなかこのスープに合いました。 これもどろっとしたスープをあっさり食べさせる工夫なんでしょうか?。他にはあとで少しニンニク臭が残ったような気がしましたけれども。
 あ、そうそう、「鬼」のことですね。中にはおよそ次のようなはり紙がありました。
「桃太郎伝説の鬼は製鉄の技術者。昔の鉄作りは、たたらの炎に顔を赤く照らされながら仕事をしていたので赤鬼さんと言われた。このラーメンも厨房で炎に赤く照らされながら研究を重ねたもの。そこで鬼(あかおに)ラーメン  云々(大要)」
 とありました。ラーメン550円。チャーシュー麺700円など。(2001、4)

 休み:日曜  営業:11:30〜14:00。 19:30〜1:00
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シンフォニーホール隣のラーメン屋さん
   岡山市の中心部、表町の入り口に円筒形の建物があります。これがシンフォニーホールでクラッシックをはじめ、コンサートや各種イベントに使われています。
 そのすぐ南にあるのが「とん亭」というラーメン屋さんです。「ラーメンギョーザとん亭」という緑色の看板には、かわいいトンチャン?のマークが入っています。このお店、「やまと」「天神」「だて」「一元」と並ぶラーメン激戦区のなかでなかなかがんばっておられるようなのです。そうそう、すぐ前には広東料理で著名な中華料理屋さんもあるのにです。
 ラーメン550円、わかめラーメン600円からチャーシューメン、はてはトンカツターメンまでラーメンのメニューも豊富です。またギョーザ、チャーハンのほか昼食メニューもあれこれと親切です。あ、「ワンコイン(500円)定食(ラーメン+チャーハン)」なんtれのもあるようです。若い人にはいいかもしれませんね。
 ラーメンはあっさり醤油の透明なスープ。細めんはしっかり。岡山の「街のラーメン屋さん」の典型がここにもありました。本当に普通のラーメンなんですが、スルスルと口の中に入ってきます。懐かしい味で美味しかったです。何かふらりと立ち寄って、ついつい通ってしまいそうですね。こんなラーメン、私は好きですね。(2001、4)

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番外編・岡山のうどんの全国展開は「ぺっちゃんこうどん」
   わが家の近くを国道2号線が通ったのはもう30年も前になります。高架の構想が「地元の開発のため」と設計変更され、土盛りになりました。それで沿線のあちこちに食べ物屋さんが出店したのです。いつのことでしたでしょうか?そのなかに「民芸うどん」が加わったのは。妹尾の近く、大福でした。たしかこれが一号店だったと思います。
 そしてわが家の外食候補店に加わったのでした。子供たち(当時)も大好きでした。手延べのためでしょうか、うどんの端っこが幅広くぺっちゃんこ(平たく)になっていることから、いつのまにか「ぺっちゃんこうどん」がわが家の子供たちの「民芸」に対する愛称になってしまいました。
 その店は岡山県西南部、寄島町にある「かも川」という製麺所の出したお店でした。そういえばわが家の台所にも「かも川」と書かれた「そーめん」が3箱もありましたっけ。
 その「民芸うど・大福店」が新装開店したというのでみんなで出かけてみました。「民芸」そのままの造りだったのですが少し高級感を出してあるほか、2階に宴会?用の部屋もあるようです。メニューも、まさか私むけではないのでしょうが?、これまで「チゲ鍋」だけだった辛系が「激辛カツ煮」「キムチ雑炊」と増えていました‥‥‥‥‥。

 でも箸袋の裏を見て驚きました。店がいつのまにか増えていること。北海道から九州まで、121店舗!!。うち東京に22店舗、神奈川12、千葉9、北関東と埼玉に25店舗とすごい数です。インターネットで検索してみますと、関東近辺のHPで「民芸うどん」の味や食べた感想にふれたHPもけっこうあります。
 聞いてみますと本社もいつのまにか東京の吉祥寺にあるとか。今では岡山県寄島町の工場のほか東京にも大きな工場を持っているそうです。「讃岐うどん」は全国的に有名ですが、「岡山のうどん」もいつのまにかすごい全国展開するお店がでてきたのだと、本当に驚きました。(2001、4)

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