最終書換日:2005/8/31

花も嵐も、ラーメン物語、その29

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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

さ、西大寺町

 昔こんなことがありました。岡山不案内の友人に「あ、そのお店は西大寺町の電停で降りて、・・云々」と教えたのです。それからしばらくして電話がありました。「あのー、駅の前には何もないけど・・。」何とその友人は、赤穂線の西大寺駅へ降り立っていたのです。それほどややこしい岡山の地理ではあります。
 西大寺町といえば、昔は京橋の港や中島の花町に通うメインストリートでした。大正の昔、岡山に最初にラーメンを紹介した「広珍軒」もその岡山随一の繁華街にありました。そうそう、その「広珍軒」、先日私も「ジャーナリスト会議岡山支部」の集まりで、久しぶりに美味しい中華料理をいただきました。
 ということで、今日はその「広珍軒」のななめ向かいあたりにある「中華飯店・太華」というお店です。よく前は通るのですが、ついつい寄る事のなかったこのお店。でもその中華そばは「専門店をしのぐ」と評判だったらしいのです。  中華そば520円、五目ラーメン・もやしラーメン・ニララーメンなど630円。とお値段も手ごろではありませんか。今日は「五目ラーメン」をいただきました。さすがに中華料理屋さんだけあって、具の多さは抜群です。わずか100円のアップでこの野菜たっぷりのラーメン。お得感いっぱいです。もちろん私にとってそのお味も満足できるものでした。意外なところで(失礼)美味しいラーメンに出会った思い、幸せな一日を過ごさせていただきました。ご馳走様でした。(2005.6)
写真はここ

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うーん。いつも閉まっている???

 「あ、今日も閉まっている。」「おや、今日も・・・」「名前からしたら美味しいはずなんだけどな。」
 そのラーメン屋さんは、私との相性が悪いらしく、何回前を通っても営業中の札が見えなかったのです。
 岡山県西部の矢掛町。古くはあの道鏡という坊さんが天皇になるのを阻んだという吉備真備の出身地で各種の遺跡があるところ、また近代では「矢掛宿」として栄え、今も本陣跡をはじめ当時の町並みが残るところです。
 そして今日やっと暖簾が出ていたのは「ラーメンショップ」、国道428号線沿い、矢掛町の東部あたりのお店です。そう、私が通るときに閉まっているはずです。日曜祝日休みで、営業時間は10時〜17時。これでは私がそこを通る時には閉まっているはずです。納得してしまいました。
 駐車場は広く、お店も24席となかなかの広さです。このチェーンで私が好きな「ねぎラーメン」は600円。そのほかつけ麺550円、ねぎ味噌ラーメン650円。しょうゆラーメン450円などのメニューです。
 ちょっと平らなドンブリにていねいに仕込んだラーメンが出てきました。関東のチェーンらしく白髪ねぎにのりが一枚乗っています。プンといい香りがして、刺激的なネギの香りと味、スープがまたよくそれに合っています。この日のチャーシューは細切れでしたが、これも美味しい。  途中から目の前のおろしにんにくと、唐辛子を投入しましたが、私にはこれでも好みでした。美味しかったです。ご馳走様でした。
 東岡山のラーメンショップとともに、またひとつ楽しみの店が増えました。(2005,6)
写真はここ

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番外編・「元祖尾道ラーメン」を名乗る店

 久しぶりの尾道です。梅雨前の観光シーズンとて、人があふれています。当然朱華園、つた藤という有名2店は行列状態。おや、商店街の入り口横に新しいラーメン屋が。ここ数年で尾道もまたラーメンブームに沸いているようですね。で、この新しいお店の看板が目を引きました。『元祖尾道ラーメン たに』。なに!、元祖???
 思わず入ってしまいました。カウンターのみの小さいお店を、若い女性たち3人で運営しておられます。お客も常連らしい人たちでほぼ半分が埋まって。ラーメン450円。
 出てきました。尾道らしく透明なしょうゆスープ、上にぷかぷか背脂らしいものが浮いています。麺は中細でしょうか。さわってみて初めてわかるくらいに少しだけ平麺しています。チャーシューも大きく美味。で、美味しかったです。本当に。暑い日でしたが満足してスープも全部飲み干してしまいました。
 「なぜ元祖なんですか?」私の問いに、この日おられた皆さんは「さあ、よくわかりません。」と。2年前に開店された、「元祖尾道ラーメン」のレポートでした。(2005,6)
写真はここ

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岡山表町の笠岡ラーメンの主人は絵を描いて

 笠岡ラーメン550円。看板に小さく出ています。ここは何と岡山市表町。あくら通り、表町商店街西すぐの南側です。珍しいので入ってみました。「BONBON」というお店です。ラーメン屋さんにしてはしゃれたお名前ですね?と聞こうとおもったとたん、「手作りサンドイッチの店」という看板が目にいりました。なるほどなるほど。
 岡山の街中で食べられる笠岡ラーメン、素敵です。やはりかしわのチャーシュー。なぜか懐かしい雰囲気にじんわりと浸ってしまいました。
 で、ふとみるとかわいい花の絵がいくつかかかっています。しらずに「どなたかお知り合いの絵描きさんのものですか?」と聞いてしまいました。と、ご主人清太郎さんと言われるのですが、はにかみながら、「実は私のものです。」えっ、とても素人の絵とは思えません。あ、しつれい!素人さんではないのかもしれませんね。私のほうがまごついてしまいました。なかなか繊細な絵で心和ませるものです。趣味で描いて2ヶ月に1度くらいは架け替えられるとか言われていました。笠岡ラーメンもそうですが、このご主人の絵を見に出かけるのも、けっしてご損をさせないお店だとおもいました。
写真はここ(2005,5)

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えっ、香川県玉野市??

 「ここは香川県玉野市ですから。」ある友人の決まり文句です。今回岡山市との合併が不成立に終わった玉野市。ここは文化的にも香川県の影響が強いというわけです。玉野市電の最後の電車が琴電で走っていたのもうなずけますし、それらしく「うどん」の看板が多いような気もするのです。
 で、今日はその玉野市築港。商店街の一本北の通りに、まっ黄色の派手なラーメン屋さんがありました。「萬福軒」という名前です。
 11時30分。まだ早い時刻でしたが、前の駐車場に止めて訪問しました。表のけばけばしさに比べると、内部は落ち着いたものです。20数席でしょうか。ラーメン(しょうゆ、しお、みそ)480円。こくまろラーメン550円。定食メニューも豊富です。激辛ラーメン580円の魅力を横目に、「ちょっとこってりです」というみそも敬遠。普通のしょうゆラーメンを注文してしまいました。
 そのうち同類の?お客様達が入店されます。おや、味噌ラーメンが出ているようですね。でも、まあいいです。
 透き通ったしょうゆスープ。煮玉子にチャーシュー、そしてもやし・・・。細めのストレート麺。どれもラーメンのバランスを考えて調達したような個性です。小梅が3個いっしょに出てきました。こんどは「こくまろ」にしようかな?などと考えながらも、十分に満足したラーメン行脚ではありました。(2005,7)
写真はここ

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岡山駅前、いろいろと・・・??

 岡山駅前にあった某有名店。岡山市高柳の新幹線側道沿いに引っ越したのはもうずいぶん前のことでした。引越し先でも相変わらず若者たちに受けていると言う評判にほっと胸をなでおろしていたのもつかの間。元のところに「○○家」という、うり2つの名を持つ別のラーメン屋さんがオープンしたと聞いて、マニアさんの間ではひんしゅくを買っていたものでした。私などもこわごわ食べに行ったのですが、そこそこのレベルだったので、だんまりを決め込んでいました。
 と、こんどはその「○○家」さん、名前を変えて再オープンだそうです。いわく「辛しや」
 ラーメン550円、、チャーシュー麺700円、辛し麺(スープのない麺=見かけは冷やし中華みたいでした)650円。いちおうしょうゆラーメンを食べてみたのですが、私にとってはけっこう美味しかったです。
 学生さんらしい人を含めて何人かのお客もおられました。今や岡山駅前で、値段のことも考えると、おすすめの店の一軒かもしれませんね。(2005,7) 写真はここ

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やっぱり美味しかったですよ

 中国33観音巡りの一つで、玉島の円通寺にお邪魔しました。良寛さんゆかりのお寺で超有名なところです。で、帰りにどこかでラーメンを・・。なつかしい「長浜ラーメン あかり」によりました。
 数年前、岡山ラーメン学会発足の頃です。某大学の会員から話題提供がありました。「うちの先生に言わせると、岡山県下ナンバーワンのラーメンだそうです。」
 早速みんなで食べに行きました。九州の白濁トンコツラーメン。それが美味しかったのです。おまけにはじめたのが博多長浜で修行した「あかり」さんという妙齢の美女だったものですから、その人気はうなぎのぼりとなってしまいました。ボイス21というTVのローカル番組でもとりあげられ、たちまち人気店になりました。当時は岡山市はもちろん、県下全域からの玉島詣でとなってしまったのです。
 あかりさん、残念ながらその後体を壊されたりして転職。今はご家族など関連する方たちがその味を守って営業されているようです。でもこの日の「あかり」、やっぱり美味しかったですよ。入れ放題の辛し高菜も良かったですね。
 玉島支所の西の通りを北上すぐです。(2005,5)
写真はここ.前回のレポートはここ

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番外編:隠れたラーメンどころ『富山』の3店

 今日は越中富山です。ゆっくりと滞在するのは初めて。とい うことで、隠れたラーメン所といわれる富山の味を3箇所ほど 訪ねてみました。

・元祖富山ブラックとは
 最初は「大喜(だいき)」という戦後すぐからの老舗店。富 山市中心部、西町をちょっと入ったところにありました。間口 一間ほどのみるからに小さな伝統店のようです。昭和22年、 初代が「濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、よく噛 んで食べるおかずの中華そば」として考え出して、今に至って いるそうです。真っ黒く辛いいスープはさすが「元祖富山ブラ ック」だけのことはあります。その上にたっぷりかかった黒ご ま。ふと「これすごく醤油辛いけど、全部食べられるだろうか ?」という不安がよぎります。
 麺は中太、チャーシューはさすがに美味。驚いたのはシナチ クの塩辛さ。思わず2〜3本食べて味を確認してしまいました 。でも見かけよりは全体としてあっさりした中華そばです。
 でも、でもですよ。これが富山の人たちの味覚だとしたら、 われわれ岡山県人との味覚の違いはこんなにもあるのでしょう か?本当にカルチャーショックを受けた「富山ブラック」でし た。でも、地元の友人の「でしょうね。あそこはこちらでも食 べる人とそうでない人と、好みがはっきり分かれるようです。 」にちょっとほっとしています。(2005,7) 写真はここ

・昭和6年創業、手打ち麺とワンタンの店。
 富山国際会議場の横を南へちょっと行ったところにありまし た。「末弘軒」。昼時はほぼ満席でした。手打ち中華そば55 0円、手打ちワンタンメン(大盛り)950円。後者は前者に 名物ワンタンが入ったもの。その他のメニューも豊富です。
 鶏だしプラス和風出汁のあくまで透明な醤油スープは、あっ さりと私の好みです。手打ちという麺は平麺で縮れて、プリプ リシコシコと、歯ごたえ充分。ワンタンはちょっと熱いですが 、つるっと口に入ってきてラーメンによく合います。美味しか ったです。ご馳走様でした。
 昭和6年に屋台から始めたというこのお店、もう70年にな るわけですが、隠されたラーメンところ富山ですごい老舗ラー メン店に出会いました。おすすめです。(2005,7) 写真はここ

・客席150席は日本一とか
 最後は「九頭龍」です。富山地鉄で2駅、不二越というところで降りてすぐでした。 なるほどそううたうだけあって広い店内です。でも、座布団を かなり無理して並べた印象も無きにしもあらずですね。でも16 時ごろなのにお客がそれなりに続いていました。
 すっきりと透明な醤油スープ。麺は中くらいの縮れ麺。チャ ーシューはたしかに溶けかかっていますね。うん、美味しいで す。目の前におろしニンニクがありましたので入れてみました が、こういうあっさり透明のラーメンには珍しく、よく合うよ うでした。(2005,7) 写真はここ

札幌の有名チェーン店

 このところ、全国からのチェーン店の岡山進出が目立ってい ます。ようやくラーメン所岡山の認識が全国へ広がったのでし ょうか。ここもそのひとつ、今年夏に開店した札幌の有名チェ ーン店「味の時計台」です。
 岡山市高柳、野田地下道を北へ抜けたところからちょっと東 へ行ったところです。派手な店構えに「サッポロこだわりラー メン 味の時計台」の看板が目を引きます。広い駐車場に内部 は50席程度です。開店以来行列のうわさが飛んでいましたが 、平日17時ごろというこの日のお客は一桁と、ちょっと落ち 着いたのでしょうか。
 味噌、しょうゆ、塩の各ラーメンが630円。サッポロ昔風 ラーメンととんこつ中華そばが399円。サッポロらしくバタ ーコーンなどもあり、メニューは豊富です。
 でもやはりここでは味噌ラーメンを注文しました。太目のち じれ麺、柔らかいチャーシューは美味です。野菜や切昆布など も入っていて健康にもよさそう。スープはちょっと甘めに感じ ましたが全体のバランスもよく美味しかったです。これで63 0円ならおかやまでも流行るのではないかと思いました(20 05,8)
写 真はここ

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