最終書換日:98/3/31

花も嵐も、ラーメン物語、その5

岡山倉敷のラーメン屋の巻 5


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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。

お寿司屋さんの雰囲気でどうぞ

   「アクセスしたあなたはまず、いきなり”ベトコンラーメン”という記述に驚かれるでしょう。それがどういうものかは、読んでのオタノシミ。そのほか、ローカルなジモティー情報ゆえの面白さが随所に転がっておりまして、<粉々になったラーメン屋><田淵幸一氏が食べた東京ラーメン>等々、お店紹介記事(しっかり地図入りです)はエッセイのレベルまで余裕で達しています。読みつつクスクス笑えて、和めるラーメンページ。しかもご自分のことを”味音痴”などと卑下なさっている。こういう人の情報は侮れません。」
 11月末発売の発売の「インターネットマニア」という雑誌の新年号で全国ラーメン関連ホームページ特集があり、「個人の部16選」でこの「杉原姓とラーメン」が、冒頭のように紹介されました。
 このホームページをはじめてより約1年。正直にいいますとこの「ラーメンページ」は”色づけ”のつもりだったのですが、このような評価をいただけるようになるとは・・・。ありがとうございました。
 で、本論です。

   「あの栄町の筋を曲がったところに、新しいラーメン屋が出来ていますよ。行ってみたけど美味しかった。」と同僚から聞いたのは、もう半月くらい前。寒い日が続くのでなかなかなのですが、今日は意を決して行ってみました。
 岡山市の中心街、表町商店街の天満屋百貨店の前をさらに南へ行き、そう、2本目の角を西(右)に曲がると、いきなり「ラーメン」という幟の文字がとびこんできました。
 「あ、ここかー。」
 中華そば「山之内」というのは、同じ岡山のラーメンホームページ仲間といいますか、「中年男のラーメン食べ歩き」のオーナーさんから、「1度どうぞ」と薦められたばかりの店にちがいありません。
 で、入るとなんとなく違うんです。普通のラーメン屋さんの雰囲気とは。和傘が飾ってあったり、和紙の提灯風の照明だったり・・・。全てが和風なんです。カウンターに座ってやっとわかりました。何と、お寿司やさんそのままのカウンターなんです。
 「ここって、前はお寿司やさんだったんですか??」
 「ええ、そうです。」
 純和風の店でのラーメンの味は・・・とばかり、私「わかめラーメン」をたのみました。ラーメンのほか「どてめし」なんてメニューがあるのも、他のラーメン屋さんとは変わったところです。

 そして、たっぷりの鳴門わかめに埋まってでてきたのは、醤油味のあっさりしたラーメンでした。麺はそーめんとはいきませんがけっこう白っぽく、チャーシューは柔らかく。
 「うーむ。これはわかめに合う。けっこう美味しい・・・。」
 その時よりも、あとでしっとりと美味しさがしみてくるという感じのラーメンではありました。

PS: 営:11:30〜21:00

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テレビに出てから大評判???「レモンラーメン」

   私、演劇を観るのも好きなんです。でもこの十数年は仕事の都合や家庭の事情などでなかなか観れませんでした。それが今日は久しぶりに観てきたんです。
 岡山市民劇場、文学座の「人生と呼べる人生」。渡辺徹の熱演に角野卓造などの好演がからんだ喜劇で、心の底から笑わせてもらいました。で、最後は笑いながらも、じーんと感じてしまって、涙まで出てきてしまいました。
 そう、私、なんだか歳とともに感激屋ですぐに涙のでるでてくる体質?になってしまったようにも思ううんです。でも本当に良かったんです。

 車を運転しての帰路、これも久しぶりの「ラーメン太郎」に寄りました。そう、あの「ねぎラーメン」のところでちょっとひきあいに出した店です。最近は何でも「レモンラーメン」とかで名を売っているらしいのです。
 私ここでは昔からだいたいみそラーメンを食べてきました。今日みると、少しメニューが増えて「太郎ちゃんぽん」なんてのもあるようです。お隣の席へは、でっかい鉢でそれが運ばれてきていました。
 「うーむ。なんだか気が進まないなー」と思いつつも、「ホームページの話題提供のために」なんて脅迫観念に迫られて?、ついつい「レモンラーメン」を注文してしまいました・・・・。
 レモンといえば、私も若い頃疲れて喫茶店に入ったときには、「ホットレモン」といって決まって飲んでいた時代もありました。レモンとかスダチとか、酸っぱいものはどっちかというと好物なんです。でも、何と、「レモンラーメン」とは。

 出てきました。おおきな鉢に真っ白いスープで。その上一面にレモンの輪切りが乗っています。
 かきわけて、麺をつまんで・・。一瞬ですが、麺の生臭さがプンと臭ったように思いました。麺を食べて、スープをすすって、ときどきレモンをしゃぶる(これ、岡山弁では「すばぶる」なんて言うんですよ)。「うん、うん」。最後にレモンを1切れ口のなかへ。レモンのすっぱさと皮の苦さが口の中いっぱいに広がって・・・。
 『珍しく味の描写してるけど、そのレモンラーメンって、美味しかったの??』
 「え!え!、またまた・・、味音痴に聞くー。」
 最後にお金(550円)を払うとき、目の大きいきれいなおねえさんに、『さっぱりしていたでしょう』と言われて、見つめられたもんですから、もちろん、だい、大、美味しかったに違いありませんよ。絶対に。

PS1: でも、ラーメンて、いろんなバラエティーがあるのが、また魅力なんですよね。
PS: 営:11:00〜23:00  休:火曜
PS3: 98年1月になってつれあい殿をさそいました。「おいしかったけど、食べ終わったあと、おつゆがすっぱくて、残してしまった」なんて感想が聞けました。。

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昔「柳川」にあった店。

   どうも、昔の話しをするのは、私どもの年代の悪いところかもしれません。
 でも、今回もまたお許しくだせえ(お代官さまあ??)。「昔、柳川のちょっと南の、あの陸橋のそばに、”小紫”というラーメン屋があったろう。今、同じ名前の店が今のほうへ(何かシャレ?岡山には今という地名があるんです)できとるよ。いってみたけど、前の店から暖簾分けしてもらったと言っとった。まあ柳川の店には、わしもよく食べにいっとったんじゃが、おんなじ味をしとったよ。大野辻の生協の南のほう。」
 職場の先輩のお話です。そういえば、岡山市の中心部のその中心の、柳川交差点のすぐ南にそのような店があったように思います。えーっと。なんとかという、近寄りたいけど近寄り難い、映画館や劇場も近くにあったような・・・。たしか入り口のドアがアーチ状になっていましたっけ。1回食べたかもしれません。もう、うん10年も前です。

 でも、食べにいってみました。ええ、その「今」の店です。おやおや、なんと先日から大々的に安売り広告を流しているあの「山田電器」のすぐ西ではありませんか。入り口の小さい紫色のテント屋根が、店名をささやかに主張しているようです。
 「ラーメン」を頼みました。でてきたのは、真っ白いスープのラーメンです。トンコツシオとでもいうのでしょうか。麺も細く、するすると入ります。
その前に、一番上に何か黒っぽい、ミンチ肉のようなものがのせてあるのです。最近はなぜかラーメンにまで紅しょうがをのせたのがあります。私はどうもあの、「くさみぬき」なんでしょうが、紅しょうが入りが苦手なんです。
でもこのミンチは、そんなに違和感が強くはありませんでした。肉味噌とでもいうんでしょうか。ちょっと変わった味ではありましたが。
ここのラーメンのもう1つの特徴は、もやしがサリナスもやしだったことです。けっこうな量が入っていてばりばりというように食べてしまいました。

 メニューをみますと、「醤油ラーメン」もあるようです。先輩のお薦めではありますが、どうもここは何回か通ってみないと、私には味がつかめないように思いました。ごめんなさい。(98、1)
PS: 営:11:00〜20:00  休:日曜
PS2:先日また行ってみたら、なんと「辛子高菜」が置いてあるではありませんか。さっそく入れて、美味しくいただきました。ごく最近置くようにしたんですよ。」とは奥さんのお話しでした。(98、7)
PS3:「ここは昭和28年創業ですって。26年だったかな?はじめた人が鹿児島のこむらさきの 友達なんだそうです。のれんわけとかじゃなくって。」という情報がよせられました。(2001、3)
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ボリュームたっぷり。若者向きの地下のラーメン屋

 岡山市の中心部、天満屋百貨店のちょっと北に百百十四銀行のビルがあります。正式には新岡山ビルというのだそうですが、これが建った20年程前には、北側の一角でテレビが映らなくなるなどのことがあり、共聴設備などが設置されたとか聞いた覚えがあります。前に紀ノ国屋書店があるので、私もちょくちょく通るのですが、その地下にラーメン屋があるのに気づいたのは、なぜかごく最近のことでした。
 ほかにもレストランや喫茶など数軒の食べ物屋街があるようなのですが、どういうわけかまだ足を踏み入れたことがありませんでした。
 「新雅(しんや)ラーメン」というのがその店の名です。いかにも地下にある店というたたずまい(どういう意味じゃ??)。厨房を横目にみながら奥へ入ると、壁に向かって食べることになったりします。そういえば、岡山駅前の地下街にも似たたたずまいの店がありましたっけ。

 メニューをみると、どうもおすすめの「新雅ラーメン」というのは、2ツ玉らしいのです。そのうえほとんどのメニューに「チャーハン付き」と表示されています。大食漢むけというのか、若者向けというのか、「2ツ玉、チャーハン入り、650円」はお腹の空いた学生さん向けというのか・・、とにかくそういうタイプのラーメン屋さんのようです。
 でも私はラーメンのみで、「高菜ラーメン」をたのみました。醤油味でなかなか美味しかったです。職場から遠くはないし、たまには来るラーメン屋さんになりそうです。 (98,1)

 営:11:00〜20:00    休:第3日曜
PS:このお店、昨年あたり閉店したようです。(2002、6) ラーメン5ページのトップへかえります。

郷土料理店の「川がにラーメン」

 岡山県の西部に高梁川が流れています。その川沿いに国道180号線が走っています。岡山から日本海の米子を結ぶ幹線です。先日岡山自動車道の開通でその重要性が減ったとはいえ、まだまだ岡山県西部の最重要幹線道路です。
 総社市の中心部を過ぎ、高梁川の流れを左にみながら北へ車を走らせていますと、井堰が見えてきます。有名な湛井(たたい)井堰で岡山平野の西部一帯を潤しているのです。そのすぐむこう、右側に一見大衆食堂ふうな建物があります。
 ちょっとは知られた郷土料理店、高梁川産川魚料理の店、「湛井(たたい)」です。でも外見そのままに?、ちっとも高くはありません。
 この日は日曜日でしたが、3〜4台の車が止まっていました。机が1つ空いていましたので座って周りのメニューをながめました。「ふなめし、1000円」からはじまって、かにめし、鮎めし、どじょう汁、すっぽん雑炊、山菜釜飯・・・・。20いくつもあるでしょうか。メニューの多さにも驚かされます。そのなかに五目ラーメンと、「かにラーメン(1000円)」がありました。昔は美人だったろうなー(失礼しました)というおばあさんが奥から水をもってこられましたので、「あの、かにラーメンください。」『あ、ラーメンね。』どうもここではラーメンというと「かにラーメン」のことのようです。

 やがていいにおいがしてきます。お隣には「川がにの塩ゆで」が運ばれてきて、常連?らしいお二人がさかんに身をだしたりしゃぶったりしておられます。私はかにをむしるのがどうも苦手なのですが、わがつれあいどのは、そのかにが大好物なんです。今度一緒にこよう・・などと考えているうちに、私の目の前にも鉢がおかれました。
 あ、安心しました。ラーメンの上には”かにの足”ではなく、少し焦げ茶色をしたミンチ肉?が乗っています。その下にはたくさんの野菜が。タケノコ、人参、ハクサイ、しいたけ・・・いわゆる五目ラーメンです。
 「これがかにですか。」  『そう、この上にのっている、これがかにですよ。これこれ・・』  おばあさんに説明していただきました。
 食べてみますと、あのふなめしの上にのったミンチのような舌ざわりです。かにの身だけでなく、甲なども入っているのでしょうか?。海のかにほどの匂いはありませんが、野菜とうまくマッチして美味しく、醤油味のスープも残さず飲んでしまいました。(98、1)

 営:10:30〜19:00   休:水、木

ps: 次に行ったときは、つれあいといっしょでした。でも、私は「ふなめし」、つれあいは「かにめし」を食べました。「川がにの塩ゆで」もいっしょに注文してたべました。みな美味しかったですよ。

PS2:このお店、昨年あたり閉店したようです。(2002、6)

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倉敷蔵出し醤油ラーメン

 「おなか空いた〜」、「私もすいた〜〜」。
 ある祭日のお昼のわが家の風景です。勿論登場人物は、私とつれあいどの。
 「お昼は〜〜」「どうする〜〜」
 この日は両方とも作るのがいやなようで、外食になってしまいました。
 今日は新しい店へいってみよう、というわけで、岡山市妹尾の「らーめん館、蔵四季」へと車を走らせたのであります。
 倉敷市の東部にあるわが家から岡山に出るには、最近でこそ国道2号線ができましたが、その前は「早島、妹尾経由」のバスで、すいていても1時間かかっていました。岡山市に入ってしばらく行ったところが「妹尾(せのお)」というところで、岡山から倉敷市児島へ行く県道「児島線」の途中です。この県道も開通時はたんぼの中だったのですが、いまでは周辺でたんぼを探すのが困難になってきています。
 その一角に新しいラーメン屋が開店しているのをみつけたのです。ときどき通るときに見ますと、結構はやっているらしい・・。で一度行ってみようということになったのです。

 道沿いに「らーめん館」という派手な看板がみえます。しかしこの店の名は、なんと、「蔵四季(くらしき)」というのです。
 入ると正面に低い商品台があるのにまず驚かされます。みそ、醤油、漬物、そして大根など岡山県北・蒜山高原の高原野菜がならんでいるのです。うーむ、ラーメン屋で野菜を売るとは???。
 メニューも豊富です。ラーメンでは「倉敷天領蔵出し醤油らーめん」というのと「蒜山高原野菜みそらーめん」というどちらも長い名前のものが目につきます。
 二人別々に両方を食べてみる事にしました。もちろん私が「みそ」です。「蒜山みそ」を使った野菜たっぷりの五目ラーメンといったおもむきで、おいしかったです。
 で、「しょうゆ」は?。倉敷の老舗の醤油屋のものを使っているようです。
 「どう?」「うん、まあ美味しい。」お互いのおつゆを飲みあいながらの味談義です。
 「これって、とんこつベースのスープって書いてあるけど。あっさりしている」
 「うん。ちょっと野菜の苦みがあるかなー??。でも美味しいほう。」

 やはり「蔵四季」というネーミングからも、「郷土」を大きく打ち出していることからも、ここでぜひ取り上げたい店ではありました。(98。1)

PS:年中無休。   営:11時〜23時

ps:最近通ったところでは、この店は「がんこ亭」と名前を変えたようです。経営も変わったのかどうか?。また食べたからレポートします。(98、7)

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「ありました。辛子高菜付き長浜ラーメン」

 「おいしい長浜ラーメンがありますよ。」とHPの掲示板へ書き込みがあり、出かけました。岡山市の南部、国道2号線の福富交差点のすぐ北だそうです。
 なるほど、岡山東中央病院の隣といってもよい位置でした。ただ名前は、「長浜ラーメン・博多一番」とあります。表から見たところではいかにもラーメン屋らしいラーメン屋?と言った感じではあります。「ここかなー。」
中へ入ると奥へ細長で、カウンターと机が2つ3つ。ちょっと早い時間でしたから、お客も2組といったところでした。
 座ってあたりを見回します。えっ!!。なんと目の前にどんぶりがおいてあり、「辛子高菜」とおぼしきものが盛ってあるではありませんか。そうです。以前に一度書いた、博多駅でラーメンを食べた時と同じようなのです。
 「これは!!。」
 期待に胸がふくらみます。「えーっと、あの長浜ラーメン下さい。」いちばんシンプルなメニューを注文しました。
 出てきたのは、そう、真っ白いとんこつのスープにひときわ細い麺。ちょっとネギが多めのラーメンです。まずはそのまま一口、三口・・。「うん、美味しい。」

 で、おもむろに辛子高菜をつまんでのっけて・・・。香ばしい高菜の香りと、ピリッと辛みがミックスして、ますます美味しい。
 辛子高菜の隣にあった、「すりおろしにんにく」をこれも1つまみ入れて・・・。うん。ますます美味。
 「ここって、どっかのチェーン店なんですか。」失礼な質問にも、『いいえ、違いますよ』にっこり笑って答えてくれた、ヒゲのご亭主の顔もまた、この長浜ラーメンになんとなく似合っているようにさえ思えてきます。
 それにしても、長浜ラーメンって、どうしてこう麺が少ないんだろう・・。
いつのまにか無くなった麺に驚きながらも、つい替え玉まで注文して食べてしまった私でした。(98、1)

PS: 休:第1、3、5日曜日。  営:11時〜14時、18時〜2時。

PS2: 先日、また食べに行ったのですが、なんとこのホームページの記事が、プリントアウトして掲示してありました。読んでいただきましてありがとうございます。また掲示までしていただきまして、このうえはありません。ありがとうございました。おいしかったです。(98、8)

次回のレポート

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バス2台とプレハブで迷路のラーメン屋

 世のラーメン本をみますと、世の中にはけっこう変わったラーメン屋が多いようです。店にも、味にも「えっっ、そんな!!!」というようなところの記事は、枚挙にいとまがありません。
 「岡山では、変わったラーメン屋は少ないなー。けっこうみんな真面目なんだ」なんて私は思っていたんですが・・・。
 ありました、ありました。ちょっと変わったラーメン屋さん。
 場所は、ちょうど岡山と倉敷の境目あたりの、新幹線道(新幹線に沿って付けられている道路)沿いの田んぼの中です。川入の信号のすぐ東でした。
 バス2台がL字形に置かれ、その間にプレハブの建物があるのです。表には「中華そば」の赤いのれん。バスの前に小さく「荒重中華そば」となければ、店の名前をみのがしてしまいます。
 玄関を入ると普通の食堂のように、机と椅子が並んでいます。ま、まてよ。この椅子、ちょっと違う・・・。そう、よくみると、なんと観光バスのリクライニングシートではありませんか。え、これに座って食べてもいいんだろうか。なんてちょっと考えてしまいました。
 奥のほうから「おーい、ビールちょうだい。」なんて声がきこえます。まだ部屋があるのか?。厨房の横の狭い通路をさらに奥へすすみますと。おっ、これは。表から見たバスの中に入っていくではありませんか。暗い通路は2つに分かれて、2台のバスへ・・・。

 「まるで迷路のような店やなーー。」
 独り言をいいながら、おとなしく玄関脇の机にすわりました。正面には壁いっぱいに大きな写真が飾ってあります。「あれっ、どっかで見たような。」そのはずです。1人はあのボクシングの「具志堅用高」選手ではありませんか。
握手しているもう1人が、どうやらこの店のご亭主のようなのです。
 メニューをみて驚きました。ラーメンの種類が「前頭(1つ玉)、小結(2つ玉)・・・横綱(5つ玉)」などというようになっているのです。5つ玉なんて誰が食べるのでしょう。思わず「普通のラーメン下さい」なんて注文してしまいました。
 * この店の記事を書こうとすると、あれこれといろいろ出てきてついつい長くなってしまいます。読者の皆様ごめんなさい。
 出てきたのは「前頭」という名の、普通のラーメンでした。麺の太さも、醤油味のスープも、店の変わり方とはこれまた好対照な、「普通の岡山の美味しいラーメン」だったのです。あ、ちょっと麺が柔らかめでしたね。けっして伸びているのではなくて・・。
 メニューの裏には『麺から、具、スープまで、自家製でなければ、ラーメン屋とはいえない。』というご亭主の宣言!がのっていました。この麺もご亭主が自ら打ったのに違いないようであります。

 うん・・?。壁の写真のご亭主も、今目の前で、水を替えてくださるご亭主も、なんとかっぷくのいいこと。ゆうに100Kgはありそうです。
 で、メニューは前頭から横綱・・・。
 「も、もしかしたら。この店の名前は、元力士?のこのご亭主の、元のしこ名かもしれない・・。」
 むくむくと、興味が頭をもちあげてきました。私が時々喫茶点で読みふける相撲漫画の主人公が『荒駒』です。も、もしかしたら・・・。

PS: 実はこの「荒重(あらじゅう)」という名の真実について、このあと確かめたのですが、ここでは触れないことにします。興味のある方は、ぜひ1度御賞味のうえ、直接お聞き下さい。


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気になった味

  通勤途上に新しいラーメン屋が開店すると、なぜか気になるものです。でも、たいていは(あ、岡山弁)新しいときはなぜか、味も新しく、二度目の足が遠のくものです。でもいつも気にしながら前を通って通勤しているのです。
 ここもそのうちの一軒で、もう何年も前に一度食べたきりで、どんな味かすっかり忘れていました。で、今日は珍しく昼時に近くを通ったものですから、寄ってみることにしたのです。  県道岡山児島線の岡山市内で、大元神社のすぐ南にある、「中華そば・成松」という店です。けっこう広い駐車場に、店内も広い店です。入ると先客が5組程度おられました。「ふーん。普通には、はやっているんだ。」
 メニューをみて、「わかめ入り」(600円)を注文しました。え、わかめ入りが好きなんですかって??。もちろんそうです。わかめは私の好物の1つなんです。あ、想像したでしょう・・・。頭を気にしている中年おじさんを。うーん。なんといいましょうか。そういう人は、このHPの「作者の自己紹介」の写真でもごらんになってください。でも、私は頭に関係なく「わかめ」「若布」は大好物なんです。ほっといてください。
 ふとみますと「ジャンボギョーザ 100円」なんてあります。これも追加で一個注文してしまいました。
 おねえさんが、わりとおおきなラーメン鉢をはこんできてくれました。「うん。どんなあじかなー。あ、このにおいはなんだろう。」何か知った香りがします。「あ、そうだ。ごま油だ。」
 ときどき私が中華料理をつくるとき使う油のにおいが、ぷーんとします。
 わかめは結構いいものが、たっぷりのっていました。
 遠くに何やら書いてあります。食べながら目を細めるようにして読みました。
 『スープは栄養満点ですから、全部お召し上がりください。トンコツベースに野菜、ハチミツ、スパイス・・・』
 スープを全部飲めとあったのは、そう、「一仙」以来でしょうか。
 けっこう美味しかったのですが、やっぱりスープは少し残してしまいました。
 え、ギョーザは??。それは、1ケ100円だけの味はしていましたよ。
 ここはちょっと「気になった味」でした。こんどは時々寄ろうかな・・なんて思いながら食べ終わったのでした。(1998、)

PS:この「成松」いつのまにか閉店していました。毎日前を通って通勤しているのですが、なぜか気付くのが遅くなってしまいました。ごめんなさい。(2000、8)

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番外編・駅前食堂は九州とんこつラーメンだった。

 NHKの大河ドラマ「毛利元就」で、大内氏の根拠地として有名な山口市へ行くには、新幹線小郡駅で山口線に乗り換えねばなりません。乗換の時間待ちで、ついつい売店のおばさんに、「この駅周辺においしいラーメン屋さんありませんか?」なんて聞いてしまいました。
 「在来線のほうへ行くと、駅前にありますよ。」の御返事。なるほど、小郡駅の表へ出ると、すぐ目の前に「ラーメン」という真っ赤なのれんと大きな提灯が下がっているではありませんか。
 「駅前食堂」という店名表示の横に「九州とんこつラーメン」という看板。ああ、ここは九州ラーメンのエリアのようなんです。
 メニューには「辛し高菜ラーメン」なんてのがありましたが、あいにくきれているとのこと。
 でも、注文するとあっというまに出てくるのも九州方式なんでしょうし、スープが真っ白なのも?、あっと、少し茶色かかっています。醤油でも入っているのでしょうか?。麺はやはり細麺で、するすると入ってしまいます。けっこう美味しかったです。若い女将さんの横では、おじいさんが「わしの作った味じゃ。」なんていわぬばかりの存在感を示しておられました。
 「駅前食堂」がラーメン屋とは、もしかしたら小郡は隠れたラーメンどころなのかもしれないと思ってしまいました。(98,2)

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モスバーガーのラーメン屋さん

  「大通りに新しいラーメンやが出来たよ。」という話を聞いたのは、もうかなり前のことです。この店、ときどき前を通るのですが、どうもわざわざ食べに行こうという気にならなかったのはなぜでしょうか。
 それが「1度食べてみよう」という気になったのは、「あそこはモスバーガーのラーメン屋らしい」という話を聞いてからです。ハンバーガーショップのなかでは、モスがわが家の1番のお気に入りだからなんです。
 『美味しい。野菜が多くて日本人むきの味。メニューも多く店の雰囲気もいい』というハンバーガーショップのはじめたラーメン屋とはどんな味なんだろう・・・、という興味が私の足をその店へと運ばせたのです。
 「ちりめん亭」というのがその店の名で、岡山市の桃太郎大通り(岡山駅前からまっすぐ東へ伸びた、路面電車のある大通り)のちょうど中間あたり。柳川交差点のちょっと西にその店はあります。大きなのれんをさげ、「ちぢれ麺」とか店の特徴を表に大書したのは、いかにもチェーン店のおもむきです。お客もけっこう入っているようで、入ると「和風」らしい紺色の制服を着たおねえさんやおにいさんが立ち働いておられます。
 メニューは中華そばのほか、トンコツ、みそ、ギョーザ、シューマイetcと豊富。目の前にはおにぎりが並び、おでんの玉子のようなものも盛ってあります。
 とりあえず「中華そば」を注文すると、「細打ち麺と平打ち麺のどちらになさいます。」と聞かれました。サンプルをみて、普通の細打ちにしました。
 麺は岡山には少ないちぢれ麺で、つるつるとはいきませんが、『モスモス』といった食感(このしゃれ?はちょっと無理があるようですね)。スープは・・・。うーん、たしかに「あっさり和風の醤油味」て書いてあるんですが。

 「今度きたときには、あのねぎラーメンでも食べてみよう。」なんて考えながら、、目の前に「豆板醤」「ニンニク」が鉢に入って並んでいるのを見て、思わず反応してしまった私でした。
 本当はトンコツにいれるんでしょうね。これは。

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