花も嵐も、ラーメン物語、その7岡山倉敷のラーメン屋の巻 7 |
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味音痴のラーメン談義です。独断と偏見をお許しください。
「岡山ラーメン学会」が発足しました。 |
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このラーメンページも、もう「その7」となりました。最初のパソコン通信の時代から数えますと、2年余りになります。Webでの交流も広がってきましたが、そんななかで今回「岡山ラーメン学会」というものが発足しました。インターネットやパソコン通信を通じて知り合った、岡山のラーメン大好きな仲間たちが、何か「研究会」のようなものをつくろうと集まったものです。
岡山のラーメンを食べ歩いて交流したり、はては「食文化としてのラーメン」などという高尚なこともちょっとは考えようというわけです。
もちろん、「岡山ラーメン」のホームページをもっともっと増やして、充実させようというのが、メインの目的ではあります。
これを通じて「ラーメンどころ岡山」が少しでも、全国に知られるようになればとも思います。
というわけで、今日は岡山駅前のラーメン屋さんのご紹介です。
岡山駅を降りますと、正面にアーケードのある「駅前商店街」があります。そこを突き抜けますと、きれいに整地された「西川緑道公園」があり、「岡ビル」という古いデパートがあります。以前「焼け跡闇市派デパート」で紹介したところです。その岡ビルから少し南に、西川通りに面して赤い枠の小さな古い(表現が3つも重なりましたが、まさにそのとおりです)扉があるのです。看板は「ぎょうざのマルダイ」「ラーメン」。
低いので首をすくめたようにして入らねばなりません。でもなかは以外と広く、12席もあるでしょうか?(えっ、それは広いとはいわない・・・。ごもっとも。でも入り口の小ささからすると、本当に広く感じるんです)。
わかめラーメンをたのみましたが、薄味でそれなりに食べられました。同じ岡山のラーメンでHPを展開しておられるひろさんの表現では、「なんていうことないいんですが、あっ、今日もまた食べて食べてしまった。」といった感じの味なんです。ぎょうざもおいしかったです。
でも他のお客さんの様子をみていますと、ここは焼飯もおいしそうです。みんな焼き飯を注文していました。
帰りに壁に貼ってあった、「文学座」のみなさんの色紙がきになりました。あっ、あの方たちも、こんなところへ来るんだ・・・・。 (98,8)
PS:この「マルダイ」、ざんねんながら閉店されました(2002、秋) ラーメン7ページのトップへかえります。
うーん。店構えはどうみても「こってり系」なんですが・・。 |
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今日は、「若者たち」という映画をみてきました。私がまだ青年の時代、フジテレビの同名のドラマが映画になったものです。当時有名だった「日本ロールの争議」もちょっとでてきたりする、「当時の」青春物なんです。吉永小百合の「キューポラのある街」もよかったですが、この「若者たち」もよかったですよ。山本圭も変わらないなー。
変わったのは私。中年になって、どうしてこんなに涙もろくなってしまったんだろー。
という話しはおいときまして・・・。そのあとに行ったラーメンの話しです。
繁華街のちょっとはずれ、ビルの1階の軒下を借りたようにとりついたお店。ラーメン屋さんです。やっと厨房をつくり、カウンターのこちらの客席は、道路にこぼれ落ちそうにならんでいます。クーラーもちょっとだけよと、屋台がそのまま屋内?に吸収されたような店構えでした。どう考えても、濃い味コッテリ、あー、食べた食べた・・・ですよね、みなさん。
先日偶然その店先を通ったのですが、店主とおぼしき若者?が、店仕舞してオートバイで帰るところでした。「うーん。濃い、美味しい味のようだなー」。私の思いこみはますます『独断と偏見』じゃあなかった、空想の世界をさまよいます。
この店の名は「王王(ワンワン)」。岡山駅前「山富士」から南へ50メートルといったあたりです。
でも、今日はあいていました。でも、近くでみると「若者」ではなく、私と同じくらいの歳かっこうの、恰幅のよい「おじさん」だったのです。
でてきたラーメンも、予想と違って、な、なんと「薄味」の醤油ラーメンだったのです。「こんなもんでどうでしょう・・・。」というようにそっと出されたラーメンは、あくまでも透明なスープで、あっさりの、でも結構美味しい・・・。
今日は「・・・・」が多い紹介になりましたが、あっさり好きな方はどうぞ食べて、感想を寄せて下さい。
ではまた・・・・・。(98,8)
「ベトナムラーメン」ってありました。 |
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私の住んでいるところ一帯は、以前(といいましても、江戸時代より前なんですが)は海だったところです。「吉備の穴海」といいまして、どこまでも遠浅が続いていたところです。きっと有明海や諌早湾のようにムツゴロウなどが飛び跳ねていたにちがいありません。
で、その沖合いに堤防を築いては、新田にしていったのです。江戸時代初期からつい昭和の30年代までそれは続きました。その最後の堤防が「児島湾締切堤防」として残っていまして、私も時々車で通ります。今その西側の児島湖は、汚染で大変問題になっているのですが・・・。
先日久しぶりにその堤防を渡って、玉野方面へ出ようとおもっていたのですが、突然目に飛び込んで来たのが「ベトナムラーメン」という看板だったのです。
私の目的地は、右側だったのですが、悲しいかな???、ハンドルは左へ曲がってしまいました。こんなホームページさえしてなかったらよかったのでしょうが・・・。
それから1キロ弱も走ったでしょうか。右側へ見えてきました「ベトナムラーメン」。下にちいさく「桃太郎」とあるのが店名でしょうか。
中はわりと広く、メニューの札がずらずらと並んでいます。普通の「中華そば」から「豚角菜(トンカクサイ)ラーメン」、みそ、醤油、塩、とんこつ、とあらゆるメニューがあるようです。
で、ありました。「元気が出る ベトナムラーメン」。もちろんそれを注文しました。 出てきたのは、黒い醤油スープのラーメンに、もやし、人参などの野菜が乗って、いちばん上に、キムチとニンニクが2カケのっているものです。ちょっとだけピリ辛ではありました。「うーん、キムチの酸っぱさがちょっと合わないなー」なんて考えながら食べました。
でも、「ベトナムラーメン」というネーミングから私が想像していたものよりは、なんといいますか、ずっとおとなしいラーメンではありました。
出がけに「この名前ってどうしてですか?」と聞いてみたのですが、人のよさそうなおばあさんが、はずかしげに、「いいえ、そ、それは・・・」と口こもられるのです。
きっとこの名前で出すことへのためらいといいますか、まあともかく、田舎の純朴な人たちが、なんとかお客さんを獲得しようと・・・考えた名前のようではありました。
味音痴で、どちらかというと「ラーメンを名前で」食べてしまう私などの弱点を見事についたお店ではありました。
昔のことですが、私の作ったパソコンソフトが売れたことがあります。その名前がなんと「桃太郎」。そういう意味でもなんとなく親近感のわいたラーメン屋さんでした。
メニューが1つのラーメン屋・東の巻 |
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私、久方ぶりに岡山市の東部、いわゆる東岡山のあたりを走っているんです。国道2号線百間川を越えて東へ行くと、何やら昔と景色が変わってしまっているようなんです。郊外型というんでしょうか、スーパーやDIY店、食べ物屋などの大型・中型店が軒をつらねています。
もうちょっと行くと長岡団地が左に見えてくるはずなんですが・・・。でも道の左右に家の切れ目はありません。
あっ!。通り過ぎそうになりました。左に「中華そば・北京」の看板がいきなり目に飛び込んできました。そうです。東岡山に「北京」というラーメン屋さんがあるという話は、だいぶ前から聞いていたのですが、ようやく今日来られたのです。
店の横を通って裏手に進むと、けっこう広い駐車場になっていて、その向こうにはまだ田んぼが残っています。そして・・、そう、見覚えのある団地があるではありませんか。やはりここは長岡団地のすぐ東隣だったのです。
店に入ると中央の厨房を囲むようにしてカウンターがとりまいています。その外側にテーブル席も。計40席ばかりあるでしょうか。座って見回している私へ、おばさんが申し分けそうな顔で、「あのー、中華そばとごはんしかここはないんですよ。」
なるほど、中華そば 450円、ごはん 100円とは書かれています。「では中華そば。」と言ってカウンターに席を占めました。「当店はすべて最高の食材を使用。高品質激安値段」なんて書いてあります。450円で「激安」とは・・。
なんて思っているところへ、出てきたのは透明なあっさり風の醤油ラーメンでした。麺、メンマ、チャーシューもまあ美味しいようです。でも久しぶりに『ちょっと美味しい、普通のラーメン』にあたりました。
食べ終わってから出ようとしたとき、なぜかちょっと粉っぽい風味がしたようにも思いましたが?。あとでじんわりと美味しさがしみだして来るのは、私の好みではあります。
メニューが1つしかない共通点から、『西の百万両、東の北京』というのはどうでしょう。ちょっとむりかなー。でも、まあこのさい、そう呼んでしまいましょう。(98、9)
PS:営業:平日 11:00〜15:00
土日祝 11:00〜19:00
あっ、、平日は昼だけなんだ・・。
メニューが200もある「ラーメン屋?」さん |
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今日は私、倉敷市の西部、玉島へとやってきました。えっ、なぜって。私、玉島のラーメン屋で食べて、つぎの特集記事の伏線にしようと思っているのです。ちょっと出かけるにもいろいろ考えて・・偉いでしょう(自分で言うかな普通??)。
実は玉島には「ラーメンだって学問だ」と言い切って、「岡山ラーメン学会」の「学会」のネーミングのもととなった、ある女性がおられるからです。どうも今は夏休みで帰省されて、9月下旬でないと来られないとか。待ちどおしいものです。まるで恋人を待つ心境で、今日は玉島の町での食べ歩きとあいなりました。
国道2号玉島バイパスを西へ、高梁川の橋を渡ってしばらく行くと「美袋(みなぎ)BP]という交差点がありました。右へ行くと新幹線の新倉敷駅へ出ます。そこを左に曲がったところにラーメン屋がありました。そう、渡辺医院のお隣、『豊来』と言いました。
駐車場がようやく1つ空いているところへ止めて中へ。中は2つに仕切られていて、奥にもたくさんお客さんがおられるようです。カウンターへ座り、メニューはと手に取ってみると、ありますあります。新しいきれいなメニュー帳ですが、20ページもあるでしょうか。ラーメンから始まってヤキメシ、ピラフ、餃子・・・まあこのあたりまでは、ラーメン屋として普通でしょうか。スパゲッティー、オムレツ、はてはオードブルときては・・・、なんともいえません。試しに飲物を除いたメニューを数えてみたのですが、なんと150項目、飲物やデザートまで加えるとゆうに200は越えます。
何にしようかなー。おすすめは何かな。困った顔の私を見て、店の青年が(「店員」でなく、何となくそう呼びたい雰囲気でしたが)「ラーメンでしたら醤油、塩、味噌とあります。変わったところでは・・・」と解説してくれました。うーん。結局ネギ味噌ラーメンを頼みました。隣にあった棒々鶏ラーメンにも食指が動いたのではありますが。
お隣の親子に先にラーメンが運ばれてきました。どうやら野菜が多く乗ったラーメンみたいです。やがて私の前にもやってきました。やはりネギ、シナチクをはじめとして、野菜がたっぷり乗っています。
ひと口。「うん、美味しい。」そう、美味しかったのです。ゆっくり味わってとうとうおつゆの最後まで飲んでしまいました。
目の前では、真っ白い頭をした御亭主とおぼしき方が忙しげに立ち働いておられます。うん。なるほど。この人が作っているんだ。どうりで美味!。妙な納得をしてしまいました。
「えっ、これって辛かったっけ。」あとになって、先に青年が「これはちょっと辛いですよ。」と注意してくれたのを思いだしたくらいでした。周囲は田圃ですが、今日は日曜日だからなのか、次々とお客がつめかけている『豊来』でした。出てから振り返ってみると、「ラーメン、ギョーザ、無国籍料理」なんて看板があがっているではありませんか。さすが、200メニューのお店ではあります。(98、8)
休:月曜
支那そばは、あくまでも和風でいこう |
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岡山市の東部、2号線を原尾島から東へ、百間川の橋を渡ってすぐ右に折れます。高島団地のところの山陽線のガードをくぐってちょっといくと、右に「福長」というラーメン屋さんがあるのです。
あっ、失礼しました。支那そば屋さんでしたね。看板は「どんぶり物・支那そば」。
中へ入ると、これも町の食堂という雰囲気の所へ3組のお客。広いズボンの裾をつぼめた職人さんらしい1群もいます。支那そばとともにカツドンなどのドンブリものがメインのようです。
支那そば、500円を注文して待っていますと、出てきました。なんと赤黒の塗り盆に、白に青色の模様の入ったドンブリ鉢が乗ってでてきました。普通?ラーメン鉢は上が開いているというのが私の先入観なのですが、この鉢はそうではなくて、まるでうどんか親子ドンブリの鉢のようです。
箸で麺をすくってみますと、白い細麺でまるでソーメンのよう。懐かしい鳴門まで乗っていて、あくまで和風を貫こうという様子がよく感じとれます。しかし、同じ醤油味なんですが、スープはさすがにうどんのそれとちがって、味が立っています。
でも、しらないうちにスルスルと口に入っていくではありませんか。はっと気がついたときにはもう麺はなくなっていました。お向かいの職人さんのように、「支那そば+ミニドン+サラダ+α」という定食を注文しておけばよかったという、後悔先にたたずの巻でした。(98、9)
休:木 営:11時〜21時
トンネルを抜けたら、そこに美味しいラーメンがあった。 |
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岡山県北の中心地津山市へは、岡山市から国道53号線を使います。昭和37年の岡山国体のおり、またその後にわずかに整備されたばかりで、30年前には1時間余だった津山市までの時間が、いまでは2時間近くかかるようになってしまいました。
岡山市を抜けるところに、辛香峠という難所があります。最近は県運転免許センターができまして、ますます交通量が増えてしまいました。
その辛香峠のトンネルを抜けてしばらく走ると、左側にいくつか食べ物屋らしいしゃれた建物がみえてきます。そのうちの1軒が「中華そば専門店・玉松」なのです。
今日は平日で、お昼ちょっと前でした。このホームページも次第に遠くへ出かけねばならなくなり、私の所からは約30キロ。高速まで使ってでかけたのです。
なのに、駐車場は約15台の車でいっぱいでした。
入ったばかりのところに、生け簀?があって、錦鯉が数匹泳いでいます。ゆっくりながめる間もなく、「いらっしゃいませ」の声にうながされ奥へ。でも中もほぼ満席、ようやく共同机?に席を占めることができました。
メニューをみて、いつも?のように「わかめ中華そば」を注文しました。で、もう少し詳しくみていますと、「揚げジャンボ餃子・1ヶ100円」。どっかで見た記憶があります。とりあえず追加注文。見回しますと、壁に「野菜、蜂ミツ、スパイスの入ったスープ。最後までお召し上がりください。」と。これもなんとなく見覚えのある表現です。
出てきたのは一見「味噌ラーメン」かと見まごうばかりの見た目、濃いスープのラーメンです。若布ははりはりと美味しく、麺も細く腰があって・・。でも、なぜかあっさりとしているのです。
思ったとうりで、ジャンボ餃子は、あの一仙と同じようでした。パリパリ。気がついた時には、ラーメンのスープもほとんど残っていない。けっこう美味しくいただきました。
お金を払う際、「ここって、一仙と関係があるんですか。」と質問。
「ええ、同じです。」嬉しそうに答える若者の表情に、どうりで似た味だと我が舌に少しは自信をとりもどして、また30キロの道を引き返した代休の午後でした。
休:無 営:11:00〜24:00
PS:どうやら、ここと、「一仙」「成松」そして、赤坂町役場前の「仙助」とは姉妹店のようです。「仙助」は数年前に立ち寄ったことがあるのですが・・・。記憶があいまいで・・。また行った時にはリポートします。また最近は、東古松の県道青江津島線沿いにも「広松」という店ができています。
オニオンスライスの乗った味噌ラーメン |
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「今日は味噌ラーメン」。そう、白状しますと、私は本当は味噌ラーメンが好きなようなんです。まだ子供達が小さい頃、家族でラーメンを食べに行くと、私だけなぜか「味噌」と言っていたのを思い出します。それが・・・、それがどうして最近は味噌ラーメンを食べなくなったのでしょう。そう、本当はこのホームページが悪いんです。このホームページを始めてから、味音痴を自認する私が「それでもちゃんと味わわなくちゃあ」なんて大それた気持ちをおこして、味噌よりも岡山で一般的な醤油ラーメンへと、性格をねじ曲げて??しまったようなんです。
でも、今日は久しぶりに「味噌」と注文してしまいました。実はこの店、旧児島線の野田交差店に近い「源八」という店なんですが、前回は例によりまして普通の醤油ラーメンを食べたのです。「低温熟成させた麺」と書いてあるだけあって、細麺で美味しかったのですが、でも、でも何となくちょっと醤油臭い??と思ってHPの原稿にはできずにいました。その時気になっていたのが、「醤油550円」「味噌700円」という値札だったのです。
「なぜただの味噌が150円も高いのだろう?。」これはこの店が「味噌」に自信を持っている証拠にちがいありません。「次回はあれを・・」
というわけで、冒頭の注文になったわけです。
出てきました、出てきました。何かいろいろ乗っています。かき分けて、えっ。何だろう、この白いもの。摘んでみますと・・、なんとオニオンスライスではありませんか。もっとちゃんと言えば、生の玉ねぎをスライスしたものです。「うーん。」私も家でラーメンをつくるとき、たまに白菜やもやしと一緒に玉ねぎも炒めたりしますが、生で乗せたことはありません。「うーん。どうなんだろう。」たしかに辛みにねぎを乗せるのと同じで、玉ねぎで悪いわけはないかもしれません。こんどはスープをちょっとすくって・・。「おや・・。」ここらあたりの感じは皆さん受け取ってください。
ちなみに頭の上には「みそダレは、果実をはじめ野菜スパイス各種をブレンドし、数日間味をなじませて・・云々」と書いてあります。
でも、私の脳はそんなことよりも目の前の2つのビンに引きつけられてしまっていたのです。1つは「豆板醤 味噌らーめんにどうぞ」。もう1つにはおろしにんにくが入ってこれも「味噌らーめんにどうぞ」とあるのです。おまけにどちらにも「他のらーめんへの使用は御遠慮下さい。」なんて奇妙なことが添え書きしてあるではありませんか。
うーん。この店の味噌ラーメンはこれに秘密があったのか・・。もとより豆板醤もにんにくも私の大好物。さっそく両方ともスプーンにたっぷり一杯づつ入れさせていただきました。
思わぬ辛い、にんにくたっぷりのらーめんになってしまいましたが、そのためかどうか、玉ねぎを含めいろんな味がバランスして、大変に美味しいものにもまたなってしまったようなんです。
「うーん。美味しい。」とうとうスープの最後の一滴まで、残さず飲んでしまいました。。この日の夜勤は、またまたこの美味しさが口に残ったままの、幸せな勤務とあいなったのであります。。
でも、でもー。ちょっとした疑問が残りました。たしかこの前「醤油らーめん」を食べた時は細いストレート麺で、麺は本当に美味しかったのを覚えているんですが。今食べてしまった麺は、どうもちじれていたようなんです。醤油と味噌では、麺まで変えているんだろうか?。この疑問は、出がけのこの一言で終わってしまいました。「ええ、醤油は細いストレート麺で、味噌はちじれ麺にしています。」。お姉さんの一言が、私のHP化する意欲を沸かせてくれた・・・の巻きでした。
いつのまにか、美味しくなったラーメンやさん。 |
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いつのことであったでしょうか。10年、いやもっと前のことです。その店が開店してまもなく私も食べに行った記憶があるのです。なにしろ通勤途上にある店なものですから。そのおりには「あまり美味しくないな。」と思って、毎日前をとおりながらも10数年、1度も足を踏み入れたことはありませんでした。
ところがこの店、岡山ラーメン学会」が結成されてみると、なぜか評判がいいのです。うーん、ふしぎ?。ではもう1度食べてみよう。
その店は岡山市青江の「ラーメン亭」。国道30号線三好野青江店の南斜め向かいにあるラーメン屋さんなのです。
久しぶりに踏み入れた店内は、前回とは趣が違うように思われました。私の記憶には、開店間際の真新しい店内がいまだにこびりついているのですから、まあそれもしょうがないかもしれません。表構えとは違って和風が勝った店内は、適度に落ちつきを増し、入っただけで「む、美味しいかも」と私の好みの雰囲気を漂わせているようでした。
ラーメン500円は、岡山並といいますかそう安くはありません。でも、出てきたのをみて驚きました。なんと器いっぱいに、こぼれんばかりのスープなのです。最近はどうもスープの少ない店が目につくのですが、それに反発するように、すりきれ1パイのラーメンなのです。
食べようとすると1瞬、プーン。「あっ」そうなんです。あのなつかしい「岡山のラーメン」の匂い100%ではありませんか。麺は?、そう、細くてしっかりしています。シナチク、チャーシュー、みな美味。チャーシューは少し堅いかもしれませんが、私に限ってはこのくらいの堅さもまたいいのです。チャーシューは柔らかいのばかりがいいとは限りません。(ステーキでもそうでしょ、みなさん。)
そうなんです。味音痴の私が久しぶりに味談義をするくらい、ここのラーメン、いつのまにか美味しくなっていたのです。もっとも私の味の感覚が変わったのかも知れませんが。これはまったく自信ありませんです。ハイ。
ただ、今日だけのことかも知れませんが、なぜかこのスープは塩辛いのです。塩辛い醤油ラーメン???。美味しいので、たっぷりあるスープをたくさん飲もうとがんばったのですが、あまりの塩気に1/3ほどしか飲めませんでした。この日は店主どのの体調でも悪かったのでしょうか。
PS:後日、つれあい殿をさそいました。やはりちょっと辛目でありまして、彼女は店主殿にわからぬように、コップからそっと水を入れておりました。
書画骨董を見ながらの、和風な支那そば |
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岡山市の中心部、表町2丁目に「だてそば」というのがある。伊達そばとばかり思っていたのだが、看板をみると「だてそば」(”だ”は変体仮名の”多”)とあるのでどうもそうらしい。全国的にもけっこう有名な店で、東京から食べにきたリポートがWebに載ったりする。当然私もこのHPでとっくに書いておらねばならないのだが・・・。その1の「やまと」のところでついでに触れたのみになっているのはどうしてだろう。
シンフォニービルから、表町商店街の1本東のオランダ通りを南へ行くと「やまと」がある。そこからさらに南へ、そう、300メートルばかりであろうか。左側の店の間に見え隠れにあるのが「支那そば・かつどん」という看板。いかにも古い和風の店構えで、「下町の支那そば屋」のイメージにぴったりなのがこの『だてそば』である。
小さな間口、そのまま奥へ長い店で、左にカウンター10席、右に小さな座敷席?3つ(6〜12人)。今日は土曜日の昼なので満席で、私は行列の5人目となった。
「はーい。お待ちの方は注文してからお待ちくださーーい。」おねえさんが声を張り上げる。私はもちろん「そば」。後ろのおにいさんは「ダブル」である。ダブルとは支
那そば(500円)とかつどん(700円)を両方食べるということである。
狭い店内だが、机は立派。約15センチもの熱さの1枚板である。見回すと頭の上や、かもいの上などに壷などの骨董が、不統一にならんでいる。そういえばあの食器棚は昔わが家にあった木の戸棚と同じで、網戸がはまっている。
ながめているうちに出てきたおそば。醤油のかなり黒い色のスープで、岡山では少し珍しい部類なのだろうか。友人が「東京のラーメンって、真っ黒で醤油くさくてだめだ。」と言っていたのをおもわず思い出す。岡山のラーメン屋で東京の人に人気な「だてそば」の秘密はこんなところにあるのだろうか。
私など、このスープを半分も飲んでしまうと、あとでお腹が醤油醤油して閉口するのだが。やはり私は、だしと醤油と塩のバランスがうまく取れたスープが好きである。
でも、このアンティックな店の雰囲気は最高である。周りには店主殿のものであろうか、なかなか味のある「直筆のメニュー」や、写真などもかざられ、いちおう「書画骨董」もそろっているようではないか?。 (98,10)
PS:休:火、水曜。 営:11時30分〜19時(土日祝は、〜19時30分)