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松坂屋横浜店にて |
以前は浅草の江戸下町伝統工芸館などで講座も持っておられたという杉原茂夫さん、この日も百貨店に実演出演しておられ、これから出かけるということでしたので、くっついて行き取材させていただきました。
横浜のJR関内駅の近く、伝統ある松坂屋百貨店で開かれていた、「江戸職人展」。そのほぼ中央に「江戸玩具『杉原』」という幟が立っています。お宅にあった以上に、様々な江戸ミニチュアセットが飾ってあります。ミニの御雛様セットなど、それぞれに値札が着いていますが、それほど高価ではありません。
「もう、こういう百貨店出演を27年間もやっていますからね。北海道から神戸や福岡まであちこちに行きました。」
楽しそうに笑って話されます。
「でもね、最近はこういう職人さんが減ってきたのが心配ですね。」写真を撮らせていただいたあと、ぽつんと言われたのが印象的でした。
出身は山梨県の石和町 |
これよりさき、お宅でのお話ではやはり先祖話が出ました。
「私のところは、以前は山梨県の石和町から出てきたと言われているんです。次男は歴史が好きで、山梨へも行ってきたんですよ。」
石和町といえば、杉原家が集中した土地の一つとして、私も電話で取材したことがあります。次男の方も加わって、これでも話しが盛り上がってしまいました。
私が紹介した「江戸幕臣 杉原氏」という資料を見た次男の方「これは長篠の合戦で討ち死にしたことといい、私の祖父が話していたという内容といくつもあうところがありますね。」
う~ん。室町幕府の奉公衆から、山梨に流れて武田家の家臣になったという杉原氏の末裔がこんなところでも見つかってしまいました。(2003,1)