NTTの電話帳の、「個人登録」の人数を数えてみたところ、次のようになりました。いろんな例外はあるでしょうが、これを「杉原姓の世帯数」とみたてますと、全国には1万1千近い「杉原家」があることになります。また全国平均の世帯人数は2.85ですから、全国には3万1千人とちょっとの「杉原さん」がおられることになります。
また、全国的に見て、「杉原さん」の、3大集中地区は、
1. 広島県東部から、出雲地方にかけて。
2. 大阪府近辺
3. 名古屋から、岐阜にかけて
ということになるようです。
では、ごゆっくりご覧ください。
*** 全国合計 10,934(戸)***
NTT電話帳調査による。(調査期間1997、1~6)
電話帳調査による個人名登録数を、「杉原姓の世帯数」とすると、各都道府県の全世帯数における、杉原姓の密度がでます。これを、10万世帯あたりの「杉原姓の密度」として、上位10都道府県を示すと、つぎのようになります。
島根県 | 広島県 | 鳥取県 | 岡山県 | 岐阜県 |
佐賀県 | 山口県 | 富山県 | 愛知県 | 滋賀県 |
215 | 115 | 99 | 59 | 57 |
56 | 45 | 45 | 39 | 38 |
ちなみに、全国平均は、24.56 で、0.025%になります。
全国のデータから、「大都市、200以上」「市部100以上」「町村、30以上」をひろってみました。
東京23区 | 大阪市 | 京都市 | 名古屋 | 横浜市 |
454 | 259 | 253 | 244 | 230 |
福山市 | 広島市 | 尾道市 | 出雲市 | 岸和田市 | 東大阪市 | 岡山市 |
341 | 226 | 205 | 145 | 122 | 110 | 103 |
愛知県赤羽町 | 岐阜県大野町 | 佐賀県山内町 | 島根県斐川町 | 富山県入善町 | 広島県瀬戸田町 | 秋田県小坂町 | 山梨県石和町 | 鳥取県名和町 |
80 | 78 | 59 | 48 | 42 | 39 | 33 | 32 | 32 |
この調査とは直接関係ありませんが、ある資料によりますと、日本における「杉原姓の出現度数」は、全姓氏中、435位で、サンプル30万人のうち110人あまりが杉原姓であったといういうことです。この資料では、1位は鈴木姓、2位は佐藤姓で、それぞれ約3,600人、3,500人であったということです。(参考)
札幌市 | 旭川市 | 苫小牧市 | 帯広市 | 千歳市 | 函館市 | 岩内町 |
10 | 21 | 18 | 15 | 11 | 11 | 10 |
さすが、北海道です。67市町村に「杉原姓」が存在しました。そのうち、42市町村は、2件以内です。まさに、点在・・・といったところです。
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会津若松市 | 会津高田町 | 郡山市 | 柳津町 | 田島町 | 福島市 | いわき市 | 塩川町 |
27 | 21 | 17 | 17 | 17 | 14 | 10 | 10 |
ほとんどが、会津地方のようです。この地には、戦国上杉に仕えた武将「水原親憲」(杉原親憲-すいばら-とも名乗る)が、猪苗代城主としてきていたことがあります。
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村山市 | 真室川町 | 米沢市 | 酒田市 | 山形市 |
19 | 19 | 17 | 15 | 10 |
杉原親憲については、新潟県を参照してください。
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千葉市 | 船橋市 | 市川市 | 松戸市 | 柏市 | 市原市 | 佐倉市 | 野田市 |
50 | 40 | 30 | 28 | 25 | 16 | 13 | 10 |
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新発田市 | 能生町 | 新潟市 | 上越市 | 糸魚川市 |
61 | 18 | 15 | 15 | 14 |
姓氏家系大辞典(太田亮氏)には、「20. 越後の杉原氏」として、「沼垂郡杉原城また水原城(水原町)は、杉原氏の居城にして、・・・・・」「(杉原)常陸介親憲と云う。勇才他に勝れて武略あり・・・」などの記述があります。
伊豆の豪族大見氏の子孫が、水原館(北蒲原郡水原町)を本拠地としたことから、水原(すいばら)を名乗ったといわれます。この「すいばら」が転じて「杉原(すいばら)」ともなのっていたようです。
この杉原親憲(水原親憲)は、上杉謙信、景勝につかえ、猪苗代城主から、江戸時代には米沢へ移っています。
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川口市 | 大宮市 | 浦和市 | 草加市 | 川越市 | 所沢市 |
22 | 19 | 13 | 13 | 13 | 12 |
春日部市 | 新座市 | 入間市 |
11 | 10 | 10 |
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東京23区 | 八王子市 | 町田市 | 武蔵野市 | 日野市 | 小平市 |
454 | 29 | 23 | 12 | 12 | 10 |
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横浜市 | 川崎市 | 相模原市 | 横須賀市 | 平塚市 | 茅ヶ崎市 |
230 | 60 | 45 | 28 | 24 | 22 |
藤沢市 | 鎌倉市 | 厚木市 |
21 | 17 | 13 |
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姓氏家系大辞典(太田亮氏)には、「信濃の杉原氏。当国の豪族にして、小県郡鳥帽子形城により、村上家に属す。」、真田昌幸のため落城させられたとあります。
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静岡市 | 浜松市 | 清水市 | 藤枝市 | 浜北市 | 富士市 |
44 | 27 | 23 | 21 | 14 | 13 |
大仁町 | 修善寺町 |
12 | 10 |
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岐阜市 | 各務原市 | 大垣市 | 岐南町 | 巣南町 | 神戸町 |
53 | 10 | 58 | 14 | 19 | 26 | |
可児市 | 大野町 | 高山市 |
10 | 78 | 20 |
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名古屋市 | 岡崎市 | 刈谷市 | 豊田市 | 知立市 | 春日井市 |
244 | 24 | 11 | 13 | 27 | 32 | |
豊橋市 | 豊川市 | 赤羽根町 | 田原町 | 瀬戸市 | 尾張旭 | 日進市 |
84 | 13 | 80 | 15 | 28 | 13 | 11 |
一宮市 | 稲沢市 | 岩倉市 | 津島市 | 八開村 | 小牧 |
13 | 83 | 12 | 10 | 20 | 13 |
広島、大阪とならび、「杉原姓」の多いところです。さすが「ねね」の出身地なのでしょうか。姓氏家系大辞典(太田亮氏)には、「尾張の杉原氏」「中島の杉原氏」という記事があり、「愛知郡の豪族」「秀吉外戚の杉原氏」などと書かれています。
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三重県は、「伊勢平氏桑名の流れ」という杉原姓発祥の地といわれます。しかし現在杉原は少なく、なかでは、伊勢、鳥羽に固まっているようです。
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大阪市 | 東大阪市 | 岸和田市 | 堺市 | 豊中市 | 茨木市 | 吹田市 |
259 | 110 | 122 | 83 | 35 | 33 | 25 |
|
|
枚方市 | 門真市 | 寝屋川市 | 守口市 | 高槻市 | 大阪狭山市 | 松原市 |
36 | 16 | 18 | 15 | 52 | 10 | 16 |
|
|
八尾市 | 藤井寺市 | 池田市 | 箕面市 | 大東市 |
29 | 10 | 10 | 15 | 10 |
大阪は、広島についで「杉原姓」の多いところです。姓氏家系大辞典(太田亮氏)には、
『摂津の杉原氏。豊島郡の名族、杉原利兵衛。』
『河内の杉原氏。世々畠山氏の重臣。大平記に「河内国の守護代、杉原周防入道」とある。楠木正儀の軍と戦う。』などの記述があります。
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・姓氏家系大辞典(太田亮氏)には「紀伊の杉原氏。海部の豪族。永享中、杉原氏盛、加太庄地頭職。」などと書かれています
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神戸市 | 尼崎市 | 西宮市 | 宝塚市 | 伊丹市 | 明石市 | 川西市 |
136 | 47 | 55 | 17 | 17 | 24 | 19 |
姫路市 | 加古川市 | 加美町 | 中町 | 播磨町 | 篠山町 | 丹南町 |
31 | 19 | 11 | 13 | 15 | 11 | 14 |
神戸市を中心とした東南部が、約2/3を占め、加古川、杉原川流域にも多くみられます。
・姓氏家系大辞典(太田亮氏)には、「17、杉原候」として、詳しい記述があり、三木城、福知山城、豊岡城等の記述もあります。
◯ 教科書にのった「杉原紙」を参照してください。
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米子市 | 境港市 | 名和町 | 鳥取市 | 八東町 |
67 | 13 | 32 | 13 | 14 |
・姓氏家系大辞典(太田亮氏)に、「6、ほうきの杉原氏、7、因幡の杉原氏」などの記事があります。いずれも「杉原盛重」の関連のようです。県西部に多いようです。
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出雲市 | 松江市 | 斐川町 | 安来市 | 大社町 | 木次町 | 三刀屋町 |
145 | 75 | 48 | 29 | 27 | 24 | 19 |
|
玉湯町 | 宍道町 | 平田市 | 大東町 | 加茂町 | 大田市 |
14 | 11 | 17 | 17 | 20 | 13 |
出雲市、斐川町、松江市を中心とした、県東部に、500件近い数が集中しています。電話帳の個人登録数を世帯数とみると、全世帯数比では全国1で、10万世帯あたり、215世帯(0.2%)の杉原姓と断突です。
この地で死去している「杉原盛重」との関係がいわれています。また、壇の浦の合戦のあと、山づたいに落ちのびてきて、「杉原」を名乗ったという伝承のある家もあります
○ 杉原盛重は、山中鹿之助の好敵手の巻き
・姓氏家系大辞典(太田亮)に、「5、出雲の杉原氏」あり。
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岡山市 | 倉敷市 | 笠岡市 | 井原市 | 玉野市 | 日生町 |
103 | 76 | 17 | 14 | 10 | 16 |
津山市 | 落合町 | 勝山町 |
17 | 19 | 13 |
岡山市、倉敷市に多いようです。広島県東部の「杉原姓」の流れと、「足守杉原」の子孫、そして県北のまとまった「杉原」は、その地を転戦した杉原盛重関連でしょうか?。
◯ 岡山市足守の杉原氏
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東部 |
福山市 | 尾道市 | 三原市 | 瀬戸田町 | 世羅町 | 神辺町 | 三和町 |
341 | 205 | 42 | 39 | 31 | 19 | 13 |
府中市 | 甲山町 | 向島町 | 新市町 |
32 | 19 | 11 | 20 |
西部 |
広島市 | 東広島市 | 呉市 | 廿日市市 |
226 | 34 | 32 | 11 |
やはり、全国1杉原姓の多い土地です。特に、東部(旧備後)に800戸以上がまとまっています。
○ 広島県東部の杉原氏の巻き
○ 杉原盛重は、山中鹿之助の好敵手の巻き
・姓氏家系大辞典(太田亮氏)に、「3、備後の杉原氏」「4、安芸の杉原氏」の詳しい記述があります。
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下関市 | 徳山市 | 光市 | 宇部市 | 長門市 | 防府市 | 岩国市 |
46 | 27 | 12 | 14 | 19 | 13 | 12 |
江戸初期の毛利氏の山口入に際し、広島県東部の「杉原氏」が大量に移り住んだといわれています。そのなかには、郷里の名をとり「高須」姓(尾道市高須町)となったものも少なくないとか。
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高松近辺に多いようです。2けたの市町村のみ掲載すると、このようになってしまいます。
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松山市と温泉郡に集中しています
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他に、山川町に「椙原」12軒があります。この山川町は、阿波和紙の産地です。
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山内町 | 伊万里市 | 武雄市 | 佐賀市 |
59 | 16 | 11 | 10 |
戦後の参議院議員、杉原荒太氏は、佐賀県山内町の出身。
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みていただきまして、ありがとうございました。
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