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第10章 観音台団地

  国道2号線の上り車線を通行していると、加須山交差点を過ぎたあたり、左の丘陵に目をやると、南に傾斜し雛壇状に整然と立ち並んだ住宅団地が目に入ってきます。これが観音団地です。不洗観音寺に隣接していますので、観音台団地と命名され、昭和47年ごろ日鉱不動産から分譲が開始されました。造成工事の施工は藤田組(当時)現在の㈱フジタが担当しました。

1、良好な日当たり、素晴らしい眺望

 現在の入居世帯は225戸で、所在地は中帯江と五日市にまたがっています。汚水処理された水は、地元の農業振興への配慮から、六間川まで送水管を埋設して放流しています。  団地の最上部には給水塔がありますが、これの最上部は蔵風に建築されており、付近の景観を損なわない配慮がなされています。

2、活発なコミュニティー活動

 団地の入り口の左手には、観音台自治会館があります。自治会館の付近の花壇には、季節の花々が植えられ、利用者や通行する人たちを慰めてくれます。これらは自分たちが生まれ育ったふるさとづくりの一環として、子供会が自主的に植栽から管理まで担当されている様子には感心します。
 平垣喜久男自治会長のもとで自治会が組織され、観音台公園での夏祭りの開催、懇親旅行の実施など、住民が一体となって各種の親睦行事が展開されています。また、実年会(高齢者)、ひまわり会(女性)、子供会等が組織され、各層のきめ細かいコミュニティー活動や趣味のグループ活動も盛んに行われています。

 またこの団地の当初からの入居者数は、30数年を経過しましたので、子供たちも独立し、今では住民の平均年齢は高齢化の傾向をたどっています。

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