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不洗観音寺の門を入ったところに、1本の巨大な松がある。横へ横へと見事な枝を広げた古木で、このお寺さんのもうひとつの象徴である。これは今から約250年前に義運(ぎうん)和尚(安永8年(1779)没)が移植したものと伝えられている。大正時代の古い写真を見ると、現在よりもさらに巨大な枝振りだったようだ。市指定・天然記念物。 松は古来より日本で、神がそれを伝って降臨するための依代(よりしろ)とされ、神社仏閣に植えられてきた。影向は仏菩薩が必要に応じて化身となりこの世に出現するという意味で、「母親が手を広げて子ども達を抱く姿」に似ているところからこの名が付いた。また一名「垂乳根(たらちね)の松」ともいう。
種類・・・黒松、目通り周囲・・・2.3m
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