藺草刈り
杉原栄治写真館タイトルへ戻る
 昭和33年7月
 7月の梅雨明けとともに、いよいよい草の刈り取りが始まります。この作業は家族総出はもちろんですが、最盛期には香川県などから日雇いの人夫が各農家に数人づつ泊り込んで、朝4時ごろから夕方まで、刈り取り作業に従事したものです。夏の盛りの屋外作業です。2〜3時間おきに休憩をとりながら刈り取り、染め、天日干し、と作業がつづきます。「ひようさん」と呼ばれましたが、約1週間の作業で、1日数千円の当時としては破格の日当でした。
 写真のように、鎌で数株刈り取り、手にいっぱいになったら、腰のあたりの高さをつかんで、ばさばさと振るって、短いい草を取り除きます。そうして、直径20cm程度の束にしていくのです。
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