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地下十八メートルからハイガイ発見
ーー倉水門架け替え工事で--

 2011年(平成23年)倉水門(倉敷市帯高と亀山地区の間にある六間川の旧水門)付近の六間川改修工事が始まりました。古い趣を残した倉水門も撤去され、大きな橋にかけ換わります。その基礎工事で、地下38メートルの岩盤までボーリングして、それぞれの深さの土が標本として一時展示されていました。
 そしてその中に、地下17~18メートルのところから、ハイガイや巻貝といった貝が出土していたのです。(撮影、片山氏)

地下38mまでの土層から

 ボーリングした土のサンプルは、地面から地下38mまで、1mおきにサンプリングされていました。次にそのうちから特徴的なものを抜粋します。解説は以前の近くのボーリング調査結果とその解説である次の記事を参考にしました。
「湖水→浅い海→象の陸地→また入海→水田ー 帯江の変遷 ー」をどうぞ

地下1m地下4m
砂、または粘土の層。これは縄文時代から干拓可能になるまで海中で堆積が重ねられたもの。
地下13m
海水の入ってない10mの礫(れき)層、おそらく瀬戸内海も干上がっていた氷河時代に高梁川が運んできて積み重なったもの
地下17m
ここから貝類が出ました。おそらく当時高梁川の河口あたりで汽水域だったのでしょう。
地下19~30m
地下27m地下38m・岩盤

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